アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
【自然観察会】 鳴門公園でどんぐり拾い
2012年11月13日
高松
毎年行われている、自然公園財団鳴門支部主催による森林自然観察会。
今年で17年目を迎え、地元・鳴門市立桑島小学校3年生38名と先生方、保護者数名が参加しました。
少し肌寒いかなと思いましたが、10時過ぎる頃には歩くと汗ばむくらいの暖かな冬晴れの日の中、どんぐり拾いや自然観察を行いました。
講師は、徳島県植物研究会会長の木下覺さんと
佐那河内いきものふれあいの里・自然観察指導員の市原真一さんの2名。
バスを降りて講師の紹介、お手洗いを終えたら、いよいよ鳴門山へ。
少し急な上り坂を進み、途中にも落ちているドングリを脇目に拾うのを我慢しつつ展望広場に到着。
ここで本格的にどんぐり拾いです。
どんぐり、みっけー!
下を見ると、たっくさんのドングリが落ちていました↓↓
不作だった一昨年、昨年とはうって変わってこの量!
拾ったドングリは学校で苗木に育て、卒業前にまたこの鳴門山へ植樹します。
拾う量が多ければ多いほど苗木に育つ確率も高く、またそれだけウバメガシの森を増やすことができるのです。そのため、児童たちは夢中になって拾いました。
一通り拾い終えると、講師2名による観察会。
あらかじめ用意したものや鳴門で見られる植物や昆虫・野鳥を中心にお話します。
さて、これは何だろう??
シラカシ、アラカシ、ウラジロガシと見比べる。
「みんなが拾ったウバメガシとどこが違いますか?」の問いに
「これはドングリに黒いすじがあるー」「こっちは小さい」などドングリの違いを答える児童たち。
木下先生はドングリの見た目だけではなく、葉にも違いがあること、ドングリを食べてどんな味がするか児童たちに試してもらいました。その中で味にも「美味しい」「不味い」「甘い」「辛い」「酸っぱい」「苦い」という分かりやすい表現だけではなく「渋い」という表現があることを児童たちは教わりました。
もう1人の講師・市原先生からは昆虫や野鳥のことについて。
「生き物の足は何本?」
この問いに児童からは驚くような答えが返ってくることも。
「カニの足は何本?」→ 多くの児童たちは「8本!」
市原先生は「ハサミも足の一部だから10本。知っとかないとカニ買う時に損しちゃうよ~」
また足がどこから出ているかも実際捕まえたアサギマダラを使って観察。
足だけでなく翅の色や形もじっくり見てみよう
その後展望台に登り、そこから見える鳴門の風景や飛んでいる野鳥を見ました。
タカ類の渡りを見られれば良かったのですが、少し時期が遅かったようでした。しかし市原先生が用意した望遠鏡から覗く景色は児童達には初めてのことで興味津々。またこの日は風が強く、トビがすぐ近くまで滑降してくると食い入るように見ていました。
展望台から千畳敷へ下り、駐車場まで戻るのですが、
児童たちは動くものに反応するようで「あ!見つけた!これなに?」と矢継ぎ早に先生たちに質問していきます。
ミノムシを見つけた児童には、「ちょっとずつはがしてみてごらん」と自分たちで中に何がいるか確認させたり、オオカマキリやツユムシ、ジョロウグモ、モリノチャバネゴキブリを触ってみたり。
引率の先生方や保護者達も児童が見つけてくるもの、それに答える講師2人の言葉に「へぇ~」と声が出るばかり。
自然観察中に校長先生が「屋内で授業するだけでは知り得ないことばかり。環境について学ぶのは児童たちにもいい体験になります」と。
本を見て知ることも大切ですが、実際見て、触れて、匂いを嗅いで、(食べられるものは)味わって、鳴き声を聞くことで児童たちの好奇心が一気に開かれたような気がした観察会でした。
今年で17年目を迎え、地元・鳴門市立桑島小学校3年生38名と先生方、保護者数名が参加しました。
少し肌寒いかなと思いましたが、10時過ぎる頃には歩くと汗ばむくらいの暖かな冬晴れの日の中、どんぐり拾いや自然観察を行いました。
講師は、徳島県植物研究会会長の木下覺さんと
佐那河内いきものふれあいの里・自然観察指導員の市原真一さんの2名。
バスを降りて講師の紹介、お手洗いを終えたら、いよいよ鳴門山へ。
少し急な上り坂を進み、途中にも落ちているドングリを脇目に拾うのを我慢しつつ展望広場に到着。
ここで本格的にどんぐり拾いです。
どんぐり、みっけー!
下を見ると、たっくさんのドングリが落ちていました↓↓
不作だった一昨年、昨年とはうって変わってこの量!
拾ったドングリは学校で苗木に育て、卒業前にまたこの鳴門山へ植樹します。
拾う量が多ければ多いほど苗木に育つ確率も高く、またそれだけウバメガシの森を増やすことができるのです。そのため、児童たちは夢中になって拾いました。
一通り拾い終えると、講師2名による観察会。
あらかじめ用意したものや鳴門で見られる植物や昆虫・野鳥を中心にお話します。
さて、これは何だろう??
シラカシ、アラカシ、ウラジロガシと見比べる。
「みんなが拾ったウバメガシとどこが違いますか?」の問いに
「これはドングリに黒いすじがあるー」「こっちは小さい」などドングリの違いを答える児童たち。
木下先生はドングリの見た目だけではなく、葉にも違いがあること、ドングリを食べてどんな味がするか児童たちに試してもらいました。その中で味にも「美味しい」「不味い」「甘い」「辛い」「酸っぱい」「苦い」という分かりやすい表現だけではなく「渋い」という表現があることを児童たちは教わりました。
もう1人の講師・市原先生からは昆虫や野鳥のことについて。
「生き物の足は何本?」
この問いに児童からは驚くような答えが返ってくることも。
「カニの足は何本?」→ 多くの児童たちは「8本!」
市原先生は「ハサミも足の一部だから10本。知っとかないとカニ買う時に損しちゃうよ~」
また足がどこから出ているかも実際捕まえたアサギマダラを使って観察。
足だけでなく翅の色や形もじっくり見てみよう
その後展望台に登り、そこから見える鳴門の風景や飛んでいる野鳥を見ました。
タカ類の渡りを見られれば良かったのですが、少し時期が遅かったようでした。しかし市原先生が用意した望遠鏡から覗く景色は児童達には初めてのことで興味津々。またこの日は風が強く、トビがすぐ近くまで滑降してくると食い入るように見ていました。
展望台から千畳敷へ下り、駐車場まで戻るのですが、
児童たちは動くものに反応するようで「あ!見つけた!これなに?」と矢継ぎ早に先生たちに質問していきます。
ミノムシを見つけた児童には、「ちょっとずつはがしてみてごらん」と自分たちで中に何がいるか確認させたり、オオカマキリやツユムシ、ジョロウグモ、モリノチャバネゴキブリを触ってみたり。
引率の先生方や保護者達も児童が見つけてくるもの、それに答える講師2人の言葉に「へぇ~」と声が出るばかり。
自然観察中に校長先生が「屋内で授業するだけでは知り得ないことばかり。環境について学ぶのは児童たちにもいい体験になります」と。
本を見て知ることも大切ですが、実際見て、触れて、匂いを嗅いで、(食べられるものは)味わって、鳴き声を聞くことで児童たちの好奇心が一気に開かれたような気がした観察会でした。