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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

自然公園クリーンデー in 鳴門

2012年08月08日
高松
毎年行われている自然公園クリーンデー。
国立公園や国定公園、また県立自然公園など全国の自然公園を対象として、
利用者の集中する地区において大規模な一斉美化清掃を行うというもの。
行政や自然公園財団、国立公園協会、休暇村また関係諸団体が協力して
ゴミの持ち帰りを呼びかけたり、一斉清掃など美化清掃運動を実施し、
またみなさんにより美化思想を広く普及させることを目的としています。

昨年の広島でのクリーンデー↓↓
http://chushikoku.env.go.jp/blog/search.php?search_word=%E8%87%AA%E7%84%B6%E5%85%AC%E5%9C%92%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%BC&search_submit=Go

ここ、鳴門も自然公園財団鳴門支部と鳴門公園観光協議会の協力のもと
クリーンデー実施統一日の8月第1日曜に毎年行われています。


開始式のようす

朝7:00と早い時間ですが、多くの方が集まってくれました。
開始式終了後、各自鎌やゴミ袋、ほうきなど持って清掃場所へと移動していきます。
清掃範囲は、第1駐車場~千畳敷~渦の道~第1駐車場の車道沿いで
観光客が最も利用するエリア。
ここでは主に草刈りや掃き掃除中心に行っていきます。


渦の道前辺り

車道沿いにゴミはほとんど落ちていないものの、斜面には茅や雑草が伸びていました。
中にはトゲのついたイバラも伸びており、少し当たっても刺さったり
服が破れてしまうかもしれません。
歩道沿いですし、子どもの顔の高さにあって危ない!
ここは人や車の通りが多い場所なのですが、希にマムシが出ることがあるため、観光客が遭遇して咬まれないように少し前にも刈ったばかりだそうですが、やはり夏、草が伸びるのは一段と早いです。
トンネル内に溜まった落ち葉もきれいに掃いてスッキリ。

渦の道を過ぎると商店が多く建ち並ぶ場所が見えてきます。
ここが千畳敷。


千畳敷前でも草刈りとゴミ拾い

千畳敷は渦が見えるビュースポットでもあり、団体客が利用する飲食店などもあります。
鳴門大橋のすぐ下ということもあって、橋と渦が間近で見られ迫力満点です。
目立つ雑草ばかりでなく、アスファルトやタイルの割れ目から伸びてきた雑草や水路に溜まった落ち葉なども一緒にかき集めていきます。
自然公園財団スタッフは草刈り機で一気に!

1時間ほどで清掃終了。
集めた草やゴミを袋に入れて車道脇に集めていきます。
あとは軽トラックで改修してもらうので、各自道具を持って集合場所へ戻っていきました。


50m範囲でこれくらい集まりました!

普段、自然公園財団鳴門支部スタッフによって毎日清掃が行われていますが、
観光客の少ない時間帯だけで広い鳴門公園全体を清掃となると。。。
なかなか手が届かないのが実情のようです。
しかし、そこはマンパワーでカバー!
「1時間でもこれだけの人数ですると早いね~」と。

ぱっと見、そんなに目立って草が伸びたり落ち葉が溜まっている訳ではないのですが、ちょっとした草を刈るだけ、集めるだけでもかなりリフレッシュした鳴門になりました。
利用者にはどんな印象を受けるのか、また危なくないかなど
さまざまなことを考えながら鳴門の美化は保たれています。

この一斉清掃では観光客の多いエリアでのゴミのポイ捨てはほぼなかったのもの、同じ国立公園に指定されている鳴門スカイライン周辺では不法投棄が絶えません。
処分するのにお金が掛かるし面倒だから、捨ててしまえば簡単だから。
いくら目立たない場所だからと言っても、結局は見つかってしまいますし、
それらが何らかの形で自分たちに返ってくるのは目に見えています。

「来た時よりも美しく」
よく聞く言葉ですよね。
ゴミのポイ捨てをしないことはもちろんですが、近くでクリーン作戦が行われる予定があればぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
場所がスッキリするだけでなく、自分も周りのみんなもココロがスッキリしますよ☆



清掃前には虹が!
終わった後の気分を表すかのようです♫