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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

大山 木工教室でバードコール作り!!

2012年08月03日
米子
大山もいよいよ夏真っ盛り。
大山情報館の温度計も30℃を表示する日が多くなりました。

そんな中、大山のブナを利用した木工教室を実施しました。
冬の雪の重みで折れ曲がり、枯損木として処理されたブナの枝などを使い、
バードコールやキーホルダーを作製する木工教室です。

大山周辺には西日本最大級のブナの森が広がり、
その景観は美しく、水資源や多くの動植物にも豊かな恵みを与えています。

そんな大山のブナを使って作るバードコールとは、
木の枝にアイボルトを差し込んだ、鳥と仲良くなるための道具。
アイボルトを回すと、摩擦で鳥の鳴き声のような音が出ます。

まずは好きな枝を選び、のこぎりでちょうど良い大きさに切ります。
木の枝の模様もよく見るとそれぞれに個性があります。
自分だけの作品作りは、素材の個性を発見するのもひとつの楽しみです。

その後は枝を切る作業ですが、初めてノコギリを使う子も
大人に支えてもらいながら上手に枝を切っていました。
切った枝に、ドリルで穴を開ける作業もなんと自分で行います。
講師の桑原正さんに教えてもらいながら、大きなドリルを使って、
自分で穴を開けました。


一生懸命、初めてのノコギリで枝を切りました!!


こんなに大きなドリルの機械も自分でチャレンジです。

そしてその穴にアイボルトを差し込んで回すと、
鳥のさえずりのような音がします!!
この音で、鳥と会話するようにして野鳥を観察することができます。


開けた穴にアイボルトを差し込むと、良い音がするかな?

その他にも、キーホルダーを作製しました。
今度は少し慣れた手つきでノコギリを使って、
紙やすりやペンで模様を書いて、
自分だけのオリジナルのキーホルダーを作製しました。


かわいいクマのキーホルダーができたね!!

その後、実際にバードコールを大山の森で使ってみようと
観察会に出かけました。
歩きながら挑戦したのが、五感を使って自然を探すビンゴゲーム。
様々なお題に沿った自然のものを探すゲームなのですが、
参加者の女の子がいっぱい見つけてくれました。


観察会の様子

途中で佐蛇川を渡った時には、オタマジャクシを発見。
勇気ある彼女はオタマジャクシを触って確認してくれました。
感想は「ふわふわしてる!!」とのこと。
さらに、クリの木の近くを通った時には、まだ青いクリの実を発見。
それを素手で触って「やわらかい!!」と教えてくれました。
いわゆるイガグリを触ったことのある大人なら、なかなかできない行動です。
私も触ってみると想像以上に柔らかく、びっくりしました。


若いクリのイガの柔らかさにびっくりしたのは大人の方でした。

そして肝心のバードコールですが・・・
お昼過ぎの時間帯は、ちょうど鳥の休憩時間ということで、
なかなか上手に鳥と会話はできませんでしたが、
キツツキ科の仲間の声などを聞くことができました。


鳥の声に耳をすましています。
この時聞こえたのは、オオアカゲラの鳴き声。

これからもずっと使える、大山のブナのバードコール。
ちょっとだけ鳥との距離を縮める道具なので、
むやみやたらと鳴らして、鳥たちが混乱してしまわないよう、
少しの音で思いやりを持って使いましょう。
(※さえずりの時期は、特に注意が必要です。過度の使用は控えましょう。)