アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
季節のクラフト教室 【蜂蜜絞りと蜜蝋キャンドルづくり】その1
2012年07月30日
高松
みなさんはミツバチの巣箱って見たことがありますか?
そもそもミツバチ自体見たことがありますか?
今月のクラフト教室は、そんなミツバチ達からの贈り物、ハチミツを使った
蜜絞りと蜜蝋キャンドルづくり体験。
今回、講師を務めて下さるのは、五色台の麓にある中田養蜂さん。
ここの養蜂所のハチミツは、香川県内にある某有名オーベルジュや洋菓子店などでも使われているそうです。
国産、しかも地元産となると珍しいですし、何より美味しいと評判。
開会のあいさつを終えると、中田養蜂さんの紹介。
事前打ち合わせで「なんと呼べばいいですかね~?」と聞くと
「ハチおじさんとおばさんでいいですよ~」と言っていた中田さんご夫妻、
いざ本番となると、中田さん「ハチおじさんで」
奥さん「じゃあ、女王蜂と呼んで下さい(笑)」
お兄さんスタッフ「僕は働き蜂のお兄さんと呼んで下さい」と。
そんなやり取りに参加者一同爆笑でした。
場が和んだ中、早速ミツバチやハチミツのお話を。
みなさんパンフレット片手に興味津々!
働き蜂が用意した箱を開けると・・・
ミツバチがびっしり!
巣箱に入っている1枚の巣板には2000匹ものミツバチがいるそうです。
2000匹もいたら刺される・・・そんな時にはこの格好。
テレビでも見たことあるんじゃないでしょうか。
帽子に網がついたものを着用して裾を絞ります。
そして手にはポットみたいなものを持っていますが、これは煙を出す「くん煙器」。ミツバチたちに煙で静かになってもらってから巣板を出すのです。
取り出した巣板がコチラ
これは蜜が入っていない状態の巣板。
拡大すると・・・
きれいな六角の巣が見えます
この巣、材料は何か知っていますか?
これは働きバチの腹部から出るロウを使って作られます。
この六角構造にすることで強度が増し、巣が大きくなっても壊れにくくなっています。
スノーボードをする方はご存じだと思いますが、ボードの構造にもこの六角形のハニカム(蜂の巣という意味)構造が使われています。1枚板に六角形に穴を開けることで材料の強度を保ちつつ、軽量化ができます。
生き物の知恵が人間社会にも影響を与えているのですね。
そして、いよいよお待ちかね!
ハチミツ絞り体験です。
まず最初に巣板を取り出し、取手が付いている側を自分側にして縦にします。
包丁を巣板と平行にして・・・
白いとこが蜜蓋
模範では簡単そうに見えたのですが、いざやってみると難しい!
蜜蓋が取れないからといってグッと包丁を入れると一気に蜜が出てきてしまうし、鋸を引くようにと言われても蜜がくっついて・・・。
巣の上に蜜蓋ができているので、あまり包丁を入れすぎると巣が壊れてしまい、それをミツバチ達が修復するのに時間がかかるそう。
蜜蓋が取れたら手動の遠心分離器に入れて・・・
一気にまわす!
遠心力で一気に巣から蜜が放たれます。
「この蜜が飛んでくる瞬間がすごくきれいだから見ておいて」と蜂おじさん。
拡大すると↑↑
蜜が飛んだ瞬間、見ていた参加者から歓声が沸きました。
透き通った金色の蜜がキラキラと光ってこれまたキレイ☆
思いっきり回して蜜を飛ばしきったら、
巣板をひっくり返して、遠心分離器にセットし直します
そして回す人も交代して
小さい子も手が届く範囲までつま先立ちして一生懸命まわしました。
ちなみに1回目に回した赤いシャツの男の子。
後ろ向きで顔が見えないのが残念ですが、回した瞬間すっごい笑顔に!
よっぽど楽しいのか回している間終始笑っていました。
こんな笑顔見せられたら、主催する側もめちゃくちゃうれしいです!
そして、絞りきったらいよいよ手渡された瓶にハチミツを入れます。
絞りたてのハチミツ!
ハチミツ絞りは1回につき2家族ずつ行いました。
順番を待っている間は「働き蜂のお兄さん」が講習会。
蜂の生態やどうやって蜜ができるのか、蜂の巣箱って一般の人でも持てるのかなどなど、参加者はあまり見ることのできない巣箱やミツバチのことを矢継ぎ早に聞いていました。
この中で女王蜂はどれ?
ミツバチが群がる箱の中。
さぁ、みんなは女王蜂を見つけられたでしょうか?
答えは・・・
黄色い印が付いたのが女王蜂
みんなが分かりやすいようあらかじめ印を付けてくれたそうです。
しかしよく見ると大きい!
これだけ近くで見られることはないので、働き蜂との違いをしっかり見比べていました。
ハチミツ絞りが終わってもなかなか質問タイムが止みませんでしたが、一旦席へ戻ってもらうことに。
そして手元には中田養蜂さんで取れたハチミツが乗ったお皿が。
4種類のハチミツを使って、味や匂いはどう違うのか食べ比べてみようというもの。
よく見るとまず色が違いますよね?
お皿に移してもらうと・・・
食パンに付けて食べてもらいます
よくスーパーなどでも売っているハチミツは、大抵がレンゲの蜜です。
ここでは、山レンゲ、みかん、ビワ、そしてそばの4種類。
そばは独特の風味があり個性的ですがヨーグルトに合うそう。
またビワは花が冬に咲くためその蜜自体珍しいそうで、ブルーチーズなどに合うそうです。
みんなはどのハチミツがお好みですかね?
ハチミツ同士が混ざらないようにして、さぁ試食!
どれどれ
感想を聞いてみると、子どもに人気なのはダントツで山レンゲ。
山レンゲだけを平らげる子もいれば、4種類とも万遍なく食べてみる子も。
そばは後味が残るというか、大人の味?なようで子どもは
「薬っぽい、苦い」という子が結構いました。
私も味見させてもらいましたが・・・そばが一番好きでした。
配ってもらったハチミツだけでは物足りないのか、お昼前で少しお腹が減ったのもあったのかついついこっちにも手が伸びている子が。
取れたては美味しい!
このハチミツ、その花の蜜を取ってくることでその名前がアカシアだったり、山レンゲだったりするのですが、実際に花の蜜って舐めたことありますか?
私も小さな頃よくサルビアやホトケノザの蜜を吸っていましたが、ハチミツほど甘くなかった。
そう、ハチミツは花の蜜そのままではなく、ミツバチが一度体内に取り込み、頭部にある分泌線から特別な酵素を加えてブドウ糖と果糖の2種類の糖に分解しているのです。そうすることで5~10倍の以上に濃縮され、みんなが食べているようなハチミツができあがるんです。
またハチミツだけではなく、健康食品として有名なプロポリスやロイヤルゼリーもミツバチから作られたものです。ロイヤルゼリーも蜂の体内から作り出されたもので、若い雌蜂(人間でいうと14~20才前後)が花粉や花蜜、ハチミツを食べて唾液腺で生合成を行って、顎の外分泌腺から出す乳白色クリーム状の物質のこと。
女王蜂はロイヤルゼリーを食べることで、自分と同じ重さの卵(約1500~2000個)の卵を産み続けることができるスーパー栄養食品なんです!
それにミツバチたちが花粉を運ぶことで、イチゴやメロンなどが甘く大きく作られるんですよ。
ミツバチ達が作り出すものの凄さとその大きな働き、そしてそれらが人間社会に大きく関わっていることが分かった蜜絞り体験でした。
※長くなったので蜜蝋作りはその2につづく。
そもそもミツバチ自体見たことがありますか?
今月のクラフト教室は、そんなミツバチ達からの贈り物、ハチミツを使った
蜜絞りと蜜蝋キャンドルづくり体験。
今回、講師を務めて下さるのは、五色台の麓にある中田養蜂さん。
ここの養蜂所のハチミツは、香川県内にある某有名オーベルジュや洋菓子店などでも使われているそうです。
国産、しかも地元産となると珍しいですし、何より美味しいと評判。
開会のあいさつを終えると、中田養蜂さんの紹介。
事前打ち合わせで「なんと呼べばいいですかね~?」と聞くと
「ハチおじさんとおばさんでいいですよ~」と言っていた中田さんご夫妻、
いざ本番となると、中田さん「ハチおじさんで」
奥さん「じゃあ、女王蜂と呼んで下さい(笑)」
お兄さんスタッフ「僕は働き蜂のお兄さんと呼んで下さい」と。
そんなやり取りに参加者一同爆笑でした。
場が和んだ中、早速ミツバチやハチミツのお話を。
みなさんパンフレット片手に興味津々!
働き蜂が用意した箱を開けると・・・
ミツバチがびっしり!
巣箱に入っている1枚の巣板には2000匹ものミツバチがいるそうです。
2000匹もいたら刺される・・・そんな時にはこの格好。
テレビでも見たことあるんじゃないでしょうか。
帽子に網がついたものを着用して裾を絞ります。
そして手にはポットみたいなものを持っていますが、これは煙を出す「くん煙器」。ミツバチたちに煙で静かになってもらってから巣板を出すのです。
取り出した巣板がコチラ
これは蜜が入っていない状態の巣板。
拡大すると・・・
きれいな六角の巣が見えます
この巣、材料は何か知っていますか?
これは働きバチの腹部から出るロウを使って作られます。
この六角構造にすることで強度が増し、巣が大きくなっても壊れにくくなっています。
スノーボードをする方はご存じだと思いますが、ボードの構造にもこの六角形のハニカム(蜂の巣という意味)構造が使われています。1枚板に六角形に穴を開けることで材料の強度を保ちつつ、軽量化ができます。
生き物の知恵が人間社会にも影響を与えているのですね。
そして、いよいよお待ちかね!
ハチミツ絞り体験です。
まず最初に巣板を取り出し、取手が付いている側を自分側にして縦にします。
包丁を巣板と平行にして・・・
白いとこが蜜蓋
模範では簡単そうに見えたのですが、いざやってみると難しい!
蜜蓋が取れないからといってグッと包丁を入れると一気に蜜が出てきてしまうし、鋸を引くようにと言われても蜜がくっついて・・・。
巣の上に蜜蓋ができているので、あまり包丁を入れすぎると巣が壊れてしまい、それをミツバチ達が修復するのに時間がかかるそう。
蜜蓋が取れたら手動の遠心分離器に入れて・・・
一気にまわす!
遠心力で一気に巣から蜜が放たれます。
「この蜜が飛んでくる瞬間がすごくきれいだから見ておいて」と蜂おじさん。
拡大すると↑↑
蜜が飛んだ瞬間、見ていた参加者から歓声が沸きました。
透き通った金色の蜜がキラキラと光ってこれまたキレイ☆
思いっきり回して蜜を飛ばしきったら、
巣板をひっくり返して、遠心分離器にセットし直します
そして回す人も交代して
小さい子も手が届く範囲までつま先立ちして一生懸命まわしました。
ちなみに1回目に回した赤いシャツの男の子。
後ろ向きで顔が見えないのが残念ですが、回した瞬間すっごい笑顔に!
よっぽど楽しいのか回している間終始笑っていました。
こんな笑顔見せられたら、主催する側もめちゃくちゃうれしいです!
そして、絞りきったらいよいよ手渡された瓶にハチミツを入れます。
絞りたてのハチミツ!
ハチミツ絞りは1回につき2家族ずつ行いました。
順番を待っている間は「働き蜂のお兄さん」が講習会。
蜂の生態やどうやって蜜ができるのか、蜂の巣箱って一般の人でも持てるのかなどなど、参加者はあまり見ることのできない巣箱やミツバチのことを矢継ぎ早に聞いていました。
この中で女王蜂はどれ?
ミツバチが群がる箱の中。
さぁ、みんなは女王蜂を見つけられたでしょうか?
答えは・・・
黄色い印が付いたのが女王蜂
みんなが分かりやすいようあらかじめ印を付けてくれたそうです。
しかしよく見ると大きい!
これだけ近くで見られることはないので、働き蜂との違いをしっかり見比べていました。
ハチミツ絞りが終わってもなかなか質問タイムが止みませんでしたが、一旦席へ戻ってもらうことに。
そして手元には中田養蜂さんで取れたハチミツが乗ったお皿が。
4種類のハチミツを使って、味や匂いはどう違うのか食べ比べてみようというもの。
よく見るとまず色が違いますよね?
お皿に移してもらうと・・・
食パンに付けて食べてもらいます
よくスーパーなどでも売っているハチミツは、大抵がレンゲの蜜です。
ここでは、山レンゲ、みかん、ビワ、そしてそばの4種類。
そばは独特の風味があり個性的ですがヨーグルトに合うそう。
またビワは花が冬に咲くためその蜜自体珍しいそうで、ブルーチーズなどに合うそうです。
みんなはどのハチミツがお好みですかね?
ハチミツ同士が混ざらないようにして、さぁ試食!
どれどれ
感想を聞いてみると、子どもに人気なのはダントツで山レンゲ。
山レンゲだけを平らげる子もいれば、4種類とも万遍なく食べてみる子も。
そばは後味が残るというか、大人の味?なようで子どもは
「薬っぽい、苦い」という子が結構いました。
私も味見させてもらいましたが・・・そばが一番好きでした。
配ってもらったハチミツだけでは物足りないのか、お昼前で少しお腹が減ったのもあったのかついついこっちにも手が伸びている子が。
取れたては美味しい!
このハチミツ、その花の蜜を取ってくることでその名前がアカシアだったり、山レンゲだったりするのですが、実際に花の蜜って舐めたことありますか?
私も小さな頃よくサルビアやホトケノザの蜜を吸っていましたが、ハチミツほど甘くなかった。
そう、ハチミツは花の蜜そのままではなく、ミツバチが一度体内に取り込み、頭部にある分泌線から特別な酵素を加えてブドウ糖と果糖の2種類の糖に分解しているのです。そうすることで5~10倍の以上に濃縮され、みんなが食べているようなハチミツができあがるんです。
またハチミツだけではなく、健康食品として有名なプロポリスやロイヤルゼリーもミツバチから作られたものです。ロイヤルゼリーも蜂の体内から作り出されたもので、若い雌蜂(人間でいうと14~20才前後)が花粉や花蜜、ハチミツを食べて唾液腺で生合成を行って、顎の外分泌腺から出す乳白色クリーム状の物質のこと。
女王蜂はロイヤルゼリーを食べることで、自分と同じ重さの卵(約1500~2000個)の卵を産み続けることができるスーパー栄養食品なんです!
それにミツバチたちが花粉を運ぶことで、イチゴやメロンなどが甘く大きく作られるんですよ。
ミツバチ達が作り出すものの凄さとその大きな働き、そしてそれらが人間社会に大きく関わっていることが分かった蜜絞り体験でした。
※長くなったので蜜蝋作りはその2につづく。