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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

大岐川で生きもの探し

2012年07月12日
土佐清水
毎年ウミガメが産卵しにやってくる砂浜である大岐ノ浜。その北側には大岐川が流れています。
そんなに大きな川ではないですが、ちょっとした川遊びや生きもの探しにはちょうど良いサイズ。
大岐地区には幡陽小学校があり約30名の全校生徒のうち、子ども会に参加しているのはその内の1~6年生あわせて11名。
7月10日に、この11名と幡陽小学校の先生や大岐福祉センターの職員と共に「大岐川の生きもの探し」をしてきました。


平成21年度にも同じようにお声かけをいただきましたが、実施する前日に降った雨で川が増水したため、「川の生きもの探し」を中止して室内プログラムになりました。
平成23年度では、子ども会にて再度「川の生きもの探し」を行おうとしたら、台風6号接近に伴い学校閉鎖になり必然的に子ども会も中止に…。

そして今年度、3度目の挑戦。
「今年度は子ども会で室内プログラムが続いているので屋外プログラムを実施したい。もし天候が悪ければ中止ではなく別日程に延期する」とのことでしたが、なにぶん梅雨時期です。
今年も期待できないかなと思いきや、午前中にスコールのようにザァ~っと降った雨もお昼前には止みました。
思ったより降らず増水もしていないということで安全確認がとれたため、
ようやく「川の生きもの探し」を実施にいたりました。


すぐ後ろには大岐ノ浜の海が広がっている場所です。
海の入り口、川の終わりである汽水域。
ややしょっぱみが残る川の中に入りながら箱めがねやゴーグルで川底をのぞき込みながら生きもの探しをしていきました。

最初は足首まで、しかし徐々に膝まで、腰までとずんずん進み、

全身どっぷり…と最終的には入ってしまい、後半はほとんどシュノーケリングになってしまいました。
網で捕まえ観察したのは、ヨウジウオやハゼの仲間などの魚やクロベンケイガニやイシガニ、ミナミテナガエビ等々。

捕獲生物の一部
左)魚類:ゴクラクハゼ・クロコハゼ・ヨウジウオ
右)エビカニ類:クロベンケイガニ・イシガニ・ミナミテナガエビ   等々

授業を終えてからの夕方1時間弱ととても短い時間だったため、子ども達はまだまだ入ってガサガサしたそうな雰囲気ではありましたが、みんなご近所さんなのでいつでも来てできるのです。
梅雨が明ければ天気も安定し、夏休みが始まれば子ども達の野外活動のピークを迎えることになりますね。