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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国自然歩道を歩こう!!~大休峠コース~

2012年06月20日
米子
「中国自然歩道」をご存知でしょうか?

日本全国には、9つの地方ブロック毎に長距離自然歩道が整備されています。
四季を通じて手軽に、楽しく、安全に自らの足で歩くことを通じて、豊かな自然や歴史・文化とふれあい、心身ともにリフレッシュし、自然保護に対する理解を深めることを目的としている自然歩道です。

中国自然歩道は、中国5県に巡らされた長距離自然歩道です。
鳥取県内を走る中国自然歩道は大山隠岐国立公園内を通過しているものもあります。今回は、大山町川床から琴浦町一向ヶ平までの大休峠コースを歩きました。総距離約9kmの道のりです!!

実は、大休峠コースは大山の歴史とも深いつながりのある道です。その様子が体感できるのが、川床をスタートして1時間程で登場する石畳道です。ぬかるみやすい道に石畳を引いた道は、大山寺までの旧参道のなごりとなっています。石を敷き詰めた旧参道を歩くと大山寺への信仰の厚さを、時代を超えて感じることができます。


大休峠までの石畳道の様子

道のりの中盤には、大休峠避難小屋があります。開けた場所でベンチもあるため、名前の通り昼食休憩などに適しています。野鳥の鳴き声も良く聞こえる場所です。


大休峠避難小屋の様子。(トイレあり)

休憩後、下り道を歩いて行くと、これまでとは雰囲気の違ったヒノキ林に出ます。明るいヒノキ林からはなだらかな下り坂となり、気持ちの良い散策ができました。


ヒノキ林の様子

そして最後に登場するのが大山滝です。もともと3段の滝であったものが昭和9年の台風による増水の影響で2段の滝となり、昨年の台風12号によって深い滝壺が土砂で埋まり、まっすぐな1段の滝となりました。それでも滝のパワーを存分に感じることができます。これまでの疲れを癒やしてくれました。


1段になった大山滝!!

しかし、最後の最後に登場するのが、急な登り階段です。最後の一踏ん張りでした!!


余力を残して挑んで下さい。

まだまだ伝えきれない魅力が盛りだくさんの大休峠コースです。
自然歩道とはいえ山道には違いありませんので、装備を調えて、是非歩いてみて下さい!!