アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
蛾蛾
2012年06月21日
高松
梅雨の晴れ間の五色台。
クラフトハウスの展望台近くでなにやら白いモノがヒラヒラと。
しかもたくさんいる。。
ぱっと見はモンシロチョウ。
赤丸以外にも実際はたくさん飛んでいます。
インタープリター(以下IP)に
「あれなんでしょうね?五色台あがる途中にもやたらいたんですけど。」
と聞くと、
「多分、マイマイガかクワゴマダラヒトリじゃないですかね」と。
クラフト教室終了後、捕まえてじっくり調べてみようと。
すると。。。
あれ?
図鑑と比べると羽根が真っ白でやや透けているし、触角も違う。
IPと一緒にあーだこーだとネットやら図鑑やらで調べましたが、
その日は迷宮入りに。
翌日再度調べると、【キアシドクガ】だと分かりました。
食草はミズキやクマノミズキ。
幼虫は、体が黒く黄色の斑紋があり、毛が長いのが特徴。
ドクガとありますが、キアシドクガの幼虫には毒はありません。
一般に毛虫の目立つ長い毛は無毒で、毒毛は長い毛の合間に
短く束になって規則的に配列されているそうです。
これら毒のある毛を【毒針毛(どくしんもう)】と言います。
毒針毛は抜けやすく、刺さると皮内でヒスタミンを放出するので、
かゆみが起こり、赤くかぶれたりします。
毒針毛は肉眼では見えづらいので、興味本位に毛虫には触らないようにしましょう。
キアシドクガの幼虫を目にすることはなかったのですが、こんなにたくさん発生しているということは、きっと食草となったミズキなどは丸坊主のはず。
今の時期、やたら葉がなくなっていたり、かじられた跡がある木を見つけたら、それはその木を食草とする昆虫が育った証拠。
樹木が丸坊主になっても、たいていの場合は再生する力を持っているのでご心配なく。マツクイムシなどのように例外もありますが。。。
すでに成虫になっているキアシドクガの他に、
今から成虫になろうとする蛾の幼虫もたくさん見かけます。
今年、五色台で一番見かけるのが。。
5月下旬。
イタドリがもうボロボロです。
その正体は。。。
【クワゴマダラヒトリ】
チョウ目・ヒトリガ科
食草は名前の通りクワですが、それ以外にもカシワ、クリ、サクラの広葉樹など何でも食べるようで、五色台ではイタドリがほぼ全滅。
こちらも毒はありませんが、毛が刺さることがあります。
他にも見かけるのが、
【マイマイガ幼虫】
【マイマイガ老齢幼虫】
う化した後、幼虫は糸を吐いて枝などにぶら下がり、そこから分散して育っていきます。そのことから別名【ブランコムシ】とも呼ばれるようです。
このマイマイガのように、体の斑紋色が変化する蛾の幼虫もいます。
よく見ると可愛らしい顔して、黄色と黒の体色に赤と青の斑紋がキレイですね。
マイマイガは、1齢幼虫は毒針毛を持っていますので要注意!
今年は屋島で多く発生しており、壁面などに黒いサナギが残っていますので、
興味ある方はよく観察してみてください。
そんな中、最も興味を持った毛虫がコチラ。
【クスサン(楠蚕)】
チョウ目・ヤママユガ科
クスサンは、白く長い毛があることから、別名【シラガタロウ】とも呼ばれているようです。
食草は主にクスノキですが、五色台ではクリの木にいっぱいいました。
クリの木の側に行くと、「ペキペキ」と音がします。
よく見ると、クスサンがクリの葉を食べている音でした。
食欲旺盛!
クスサンも毒針毛はありませんが、触らないに超したことはないでしょう。
このクリの木にいた半分の幼虫が終齢を迎えていたので、これからサナギになるところを観察していこうと思います。
蝶と蛾。
片方はキレイと言われ、もう片方の蛾は嫌がられがちですが、同じチョウ目。
今回、色々と蛾を調べていくと、蛾の羽根も触角もそれぞれ特徴があって
またキレイだなぁと思いました。
あと、よーく見ると実は蛾の方がカワイイ顔をしたものが多いことに気付きました。
これから街灯や窓にぺたっと張り付き寄ってくる蛾。
「うわっ」と思う前に、まずはじっくり観察してみてはいかがでしょう。
羽根の模様も蝶とは違った美しさがありますよ。
クラフトハウスの展望台近くでなにやら白いモノがヒラヒラと。
しかもたくさんいる。。
ぱっと見はモンシロチョウ。
赤丸以外にも実際はたくさん飛んでいます。
インタープリター(以下IP)に
「あれなんでしょうね?五色台あがる途中にもやたらいたんですけど。」
と聞くと、
「多分、マイマイガかクワゴマダラヒトリじゃないですかね」と。
クラフト教室終了後、捕まえてじっくり調べてみようと。
すると。。。
あれ?
図鑑と比べると羽根が真っ白でやや透けているし、触角も違う。
IPと一緒にあーだこーだとネットやら図鑑やらで調べましたが、
その日は迷宮入りに。
翌日再度調べると、【キアシドクガ】だと分かりました。
食草はミズキやクマノミズキ。
幼虫は、体が黒く黄色の斑紋があり、毛が長いのが特徴。
ドクガとありますが、キアシドクガの幼虫には毒はありません。
一般に毛虫の目立つ長い毛は無毒で、毒毛は長い毛の合間に
短く束になって規則的に配列されているそうです。
これら毒のある毛を【毒針毛(どくしんもう)】と言います。
毒針毛は抜けやすく、刺さると皮内でヒスタミンを放出するので、
かゆみが起こり、赤くかぶれたりします。
毒針毛は肉眼では見えづらいので、興味本位に毛虫には触らないようにしましょう。
キアシドクガの幼虫を目にすることはなかったのですが、こんなにたくさん発生しているということは、きっと食草となったミズキなどは丸坊主のはず。
今の時期、やたら葉がなくなっていたり、かじられた跡がある木を見つけたら、それはその木を食草とする昆虫が育った証拠。
樹木が丸坊主になっても、たいていの場合は再生する力を持っているのでご心配なく。マツクイムシなどのように例外もありますが。。。
すでに成虫になっているキアシドクガの他に、
今から成虫になろうとする蛾の幼虫もたくさん見かけます。
今年、五色台で一番見かけるのが。。
5月下旬。
イタドリがもうボロボロです。
その正体は。。。
【クワゴマダラヒトリ】
チョウ目・ヒトリガ科
食草は名前の通りクワですが、それ以外にもカシワ、クリ、サクラの広葉樹など何でも食べるようで、五色台ではイタドリがほぼ全滅。
こちらも毒はありませんが、毛が刺さることがあります。
他にも見かけるのが、
【マイマイガ幼虫】
【マイマイガ老齢幼虫】
う化した後、幼虫は糸を吐いて枝などにぶら下がり、そこから分散して育っていきます。そのことから別名【ブランコムシ】とも呼ばれるようです。
このマイマイガのように、体の斑紋色が変化する蛾の幼虫もいます。
よく見ると可愛らしい顔して、黄色と黒の体色に赤と青の斑紋がキレイですね。
マイマイガは、1齢幼虫は毒針毛を持っていますので要注意!
今年は屋島で多く発生しており、壁面などに黒いサナギが残っていますので、
興味ある方はよく観察してみてください。
そんな中、最も興味を持った毛虫がコチラ。
【クスサン(楠蚕)】
チョウ目・ヤママユガ科
クスサンは、白く長い毛があることから、別名【シラガタロウ】とも呼ばれているようです。
食草は主にクスノキですが、五色台ではクリの木にいっぱいいました。
クリの木の側に行くと、「ペキペキ」と音がします。
よく見ると、クスサンがクリの葉を食べている音でした。
食欲旺盛!
クスサンも毒針毛はありませんが、触らないに超したことはないでしょう。
このクリの木にいた半分の幼虫が終齢を迎えていたので、これからサナギになるところを観察していこうと思います。
蝶と蛾。
片方はキレイと言われ、もう片方の蛾は嫌がられがちですが、同じチョウ目。
今回、色々と蛾を調べていくと、蛾の羽根も触角もそれぞれ特徴があって
またキレイだなぁと思いました。
あと、よーく見ると実は蛾の方がカワイイ顔をしたものが多いことに気付きました。
これから街灯や窓にぺたっと張り付き寄ってくる蛾。
「うわっ」と思う前に、まずはじっくり観察してみてはいかがでしょう。
羽根の模様も蝶とは違った美しさがありますよ。