アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
姫逃池カキツバタ復活作戦
2012年06月12日
松江
突然ですが胴長と言う物を履いた事がありますか。私は先日初めて履きました。
胴長を履いて姫逃池と言う池に入りました。ズブズブっと沈んでゆく底なし沼のような池です。気を許す事が出来ません。
ふと水面に赤い小さな花が咲いているのを見つけました。
どうやらジュンサイの花のようです。見渡すと辺り一面に咲いていました。
姫逃池(ひめのがいけ)は三瓶山の麓 北の原にある伝説の残る池です。そこには沢山のカキツバタが自生していて、県の天然記念物に指定されています。ところが近年は数を減らしていました。
そこで元の美しい姿を取り戻そうと、毎年カキツバタ保全作業をおこなっています。今年も地元団体や自然公園指導員、行政などから沢山の方々が参加して行われました。
基本は草刈りです。カキツバタと競合してしまう草を刈ります。よく似ているショウブも生えていますがこれも抜き取ります。カキツバタまで刈らないように気を遣います。
いつの間にかブヨに刺されてホッペタが腫れ上がってきましたが、気にせず刈り続けます。
【草を刈っていてもカキツバタが増えてきたのを実感します】
池の中では“精鋭部隊”が胴長を履いてスイレンを刈っています。後半は私も胴長デビューしました。
ズブズブと沈んでゆく底なし沼。硬くしまっている足場を探りながら、見えない水中で長鎌を振るいます。簡単ではありません。綱渡りのようなちょっとスリリングな作業。気力も体力も使いました。
【池にはヒルも泳いでいるんですよね・・・】
なぜそこまでして綺麗なスイレンを刈るのでしょうか。
これは人間が持ち込んで広まったものなのです。水生植物が増えると池の水を吸収し、枯れては堆積し池は干上がってゆきます。これにより水辺を好むカキツバタが減少していました。
先ほどのショウブも人間がこの池に持ち込んだものなのです。
たった1株持ち込まれた植物がその土地の生態系を狂わせてしまう。人の手によるこのような事は、日本中でいくらでも起こっています。
そしてその自然を失ってから失ったもののすばらしさを知る事になります。
ですがそれを元に戻すのには多大な労力が必要となるのです。
幸いにしてここでは皆さんの活動の甲斐あって、カキツバタはよみがえり花の数を増やしています。
【5月下旬のカキツバタの様子です】
胴長を履いて姫逃池と言う池に入りました。ズブズブっと沈んでゆく底なし沼のような池です。気を許す事が出来ません。
ふと水面に赤い小さな花が咲いているのを見つけました。
どうやらジュンサイの花のようです。見渡すと辺り一面に咲いていました。
姫逃池(ひめのがいけ)は三瓶山の麓 北の原にある伝説の残る池です。そこには沢山のカキツバタが自生していて、県の天然記念物に指定されています。ところが近年は数を減らしていました。
そこで元の美しい姿を取り戻そうと、毎年カキツバタ保全作業をおこなっています。今年も地元団体や自然公園指導員、行政などから沢山の方々が参加して行われました。
基本は草刈りです。カキツバタと競合してしまう草を刈ります。よく似ているショウブも生えていますがこれも抜き取ります。カキツバタまで刈らないように気を遣います。
いつの間にかブヨに刺されてホッペタが腫れ上がってきましたが、気にせず刈り続けます。
【草を刈っていてもカキツバタが増えてきたのを実感します】
池の中では“精鋭部隊”が胴長を履いてスイレンを刈っています。後半は私も胴長デビューしました。
ズブズブと沈んでゆく底なし沼。硬くしまっている足場を探りながら、見えない水中で長鎌を振るいます。簡単ではありません。綱渡りのようなちょっとスリリングな作業。気力も体力も使いました。
【池にはヒルも泳いでいるんですよね・・・】
なぜそこまでして綺麗なスイレンを刈るのでしょうか。
これは人間が持ち込んで広まったものなのです。水生植物が増えると池の水を吸収し、枯れては堆積し池は干上がってゆきます。これにより水辺を好むカキツバタが減少していました。
先ほどのショウブも人間がこの池に持ち込んだものなのです。
たった1株持ち込まれた植物がその土地の生態系を狂わせてしまう。人の手によるこのような事は、日本中でいくらでも起こっています。
そしてその自然を失ってから失ったもののすばらしさを知る事になります。
ですがそれを元に戻すのには多大な労力が必要となるのです。
幸いにしてここでは皆さんの活動の甲斐あって、カキツバタはよみがえり花の数を増やしています。
【5月下旬のカキツバタの様子です】