アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
大山夏山開き目前!! 登山道整備作業に参加しました。
2012年05月23日
米子
来る6月2日・3日は大山夏山開き祭が開催されます。
いよいよ夏の大山登山の本格的なシーズンがスタートします。
昨年の夏山シーズンの入山者数は約2万8千人と、たくさんの方が夏の大山を楽しまれています。
今回は、登山者の方の安全確保のための登山道の整備の様子をお伝えします。
大山遭難救助隊を始め、関係機関が集まり、夏山登山コース・ユートピアコースに分かれて出発しました。
まず、夏山登山コースについては、登山道自体に大きな損傷は無かったものの、登山道を外れずに歩いてもらうための登山道脇の注意喚起の看板やロープの修繕を行いました。
最も多くの利用者がある夏山登山道も、国立公園の中で特に貴重な自然環境のある特別保護地区に指定されています。
登山道から外れることなく、自然への負荷をできるだけ抑えて、多くの方に夏の大山を楽しんで頂けるようご協力をお願い致します。
また、下山時に人気のある行者谷コースについては、この冬の豪雪の影響で木道が荒れている箇所があります。
通過の際には、十分ご注意下さい。
続いて、ユートピアコースについてです。
これからの季節は花のシーズンとなり、人気のコースですが、健脚者向けのコースです。
こちらもこの冬の豪雪の影響で、倒木等があったため、危険木の処理を行いました。
また、ユートピアコースに接続し現在は使われていない登山道の分岐点では、迷い込まないよう注意喚起する看板について修繕を行いました。
危険箇所の看板の修繕作業。
下山時には、砂すべりコースの確認を行いました。
昨年は台風12号の影響で土砂がすべて流され、谷が深くえぐられ通行不可能な状態でした。
今年は土砂も回復しつつあり、通行することはできましたが、今も土砂が崩れている状態です。
念のために、ヘルメット等の装備をお勧めします。
また、元谷へと向かう下山道は台風で流されてしまい、昨年までと全く違った地形・景観になっています。
このコースに慣れた登山者の方も、十分に注意して通過して下さい。
砂すべりの様子。土砂は歩けるほどに体積しているが、頭上からの土砂に注意が必要。
砂すべりから元谷までの下山道。道が残っている箇所も大きくえぐられている。
比較的馴染みやすく思われる夏山の大山であっても、標高の差による気温・天候の違いや、自身の体調・体力によって非常に厳しい登山になることがあります。
また、シーズンによって登山道の状況にも変化があります。
必ず事前に下調べを行い、登山に備えて下さい。
加えて、大山の登山道の多くは、貴重な自然の残された国立公園の特別保護地区にあたります。
自然環境への思いやりをもって、ルールにそった気持ちの良い登山を楽しんで下さい。
いよいよ夏の大山が始まります!!
(※特別保護地区…公園の中で特にすぐれた自然景観、原始状態を保持している地区で、最も厳しく行為が規制されます。動植物はもちろん、石や葉の持ち出しも禁止されています。)
いよいよ夏の大山登山の本格的なシーズンがスタートします。
昨年の夏山シーズンの入山者数は約2万8千人と、たくさんの方が夏の大山を楽しまれています。
今回は、登山者の方の安全確保のための登山道の整備の様子をお伝えします。
大山遭難救助隊を始め、関係機関が集まり、夏山登山コース・ユートピアコースに分かれて出発しました。
まず、夏山登山コースについては、登山道自体に大きな損傷は無かったものの、登山道を外れずに歩いてもらうための登山道脇の注意喚起の看板やロープの修繕を行いました。
最も多くの利用者がある夏山登山道も、国立公園の中で特に貴重な自然環境のある特別保護地区に指定されています。
登山道から外れることなく、自然への負荷をできるだけ抑えて、多くの方に夏の大山を楽しんで頂けるようご協力をお願い致します。
また、下山時に人気のある行者谷コースについては、この冬の豪雪の影響で木道が荒れている箇所があります。
通過の際には、十分ご注意下さい。
続いて、ユートピアコースについてです。
これからの季節は花のシーズンとなり、人気のコースですが、健脚者向けのコースです。
こちらもこの冬の豪雪の影響で、倒木等があったため、危険木の処理を行いました。
また、ユートピアコースに接続し現在は使われていない登山道の分岐点では、迷い込まないよう注意喚起する看板について修繕を行いました。
危険箇所の看板の修繕作業。
下山時には、砂すべりコースの確認を行いました。
昨年は台風12号の影響で土砂がすべて流され、谷が深くえぐられ通行不可能な状態でした。
今年は土砂も回復しつつあり、通行することはできましたが、今も土砂が崩れている状態です。
念のために、ヘルメット等の装備をお勧めします。
また、元谷へと向かう下山道は台風で流されてしまい、昨年までと全く違った地形・景観になっています。
このコースに慣れた登山者の方も、十分に注意して通過して下さい。
砂すべりの様子。土砂は歩けるほどに体積しているが、頭上からの土砂に注意が必要。
砂すべりから元谷までの下山道。道が残っている箇所も大きくえぐられている。
比較的馴染みやすく思われる夏山の大山であっても、標高の差による気温・天候の違いや、自身の体調・体力によって非常に厳しい登山になることがあります。
また、シーズンによって登山道の状況にも変化があります。
必ず事前に下調べを行い、登山に備えて下さい。
加えて、大山の登山道の多くは、貴重な自然の残された国立公園の特別保護地区にあたります。
自然環境への思いやりをもって、ルールにそった気持ちの良い登山を楽しんで下さい。
いよいよ夏の大山が始まります!!
(※特別保護地区…公園の中で特にすぐれた自然景観、原始状態を保持している地区で、最も厳しく行為が規制されます。動植物はもちろん、石や葉の持ち出しも禁止されています。)