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アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
【自然観察会】気持ち悪い・臭い・嫌いな虫も今日は主役!
2012年02月28日
土佐清水
2月25日(土)に当事務所主催の自然観察会「冬のかくれんぼ虫~越冬昆虫を探そう~」を実施しました。
夏に比べ冬は何かと生きものが見られないイメージが強いですが、この季節ならではの“かくれんぼ虫”を観察していくプログラム。
臭かったり、気持ち悪いイメージを植え付けられ普段毛嫌いされがちな虫たちをこの日ばかりはスーパースターにしイメージ打破させるのが今回のねらいです。
そんな観察会講師を引き受けてくださったのが、高知昆虫研究会の方々。
(高知昆虫研究会 http://www.cc.kochi-u.ac.jp/~arakawar/kenkyukai/index.html )
高知新聞のこども高知新聞コーナーの一つである「いきものがかり」でもおなじみの昆虫先生をお迎えしました。
会長の中山 紘一氏、別府 隆守氏、髙井 幹夫氏、景山 寛司氏の4名です。
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開催前までは晴れマーク続きだったにも関わらず、なぜかピンポイントで土曜日だけ傘マークに。そして日に日に上がる降水確率に心が折れそうになりました。
前夜からパラパラと降り始め、当日の朝も予報通り雨がザーザーと降っている始末・・・。
参加者から開催するのかどうかの問い合わせを朝からいただき、
「小雨でも実施します!」と答えたものの内心、気が気でなかったのはいうまでもありません。
そんな朝の雨降り天気にもひるむことなく参加表明し来てくださったのは、大人子どもあわせて20名。
定刻に近づくにつれ、少しずつ小雨になり、虫探しをする頃には雨もやみ、曇り空になりほっと胸をなで下ろしました。
足摺の遊歩道ツバキのトンネルを通り、越冬中の虫たちを探し観察していきました。
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常緑の葉裏に所狭しと寄り添いくっついているオオキンカメムシたち。
最初は、カメムシというだけで臭いだの何だのと触るのも拒否していた参加者の皆々でした。
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しかし、講師陣の様々なおもしろ観察グッズの登場に引き込まれ、徐々に虫を見たり積極的に触ったりしていく姿が見られました。
今回の観察会では、
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あえてカメムシのにおいをかいでみたり、葉っぱに隠れている小さな虫をルーペで観察したり、
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樹皮の間に隠れていたサツマゴキブリを手にのせてみたり、
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土の中に隠れている小さな虫たちを観察したりと盛りだくさんでした。
今回の参加者から、カメムシがキレイだということや山のゴキブリだってごく普通の昆虫であることに気づいたり、あまり好きでなかった虫も興味がわき他の虫も見てみたいという声がありました。
スーパースター大作戦は、講師のおかげで大成功です。
嫌いなものを好きになるのは難しいことですが、偏見だけで拒否していたものも、実際じっくり見てみると、そこには今まで目をつむって見えていなかった新たな発見があるはずです。
少しでも興味がわけば、その意識が変わるチャンスだといえるのではないでしょうか。
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最後に、足摺岬で確認されたカメムシ類を紹介していただきました。
その一部を以下に紹介。
いずれも足摺半島内で確認された種で髙井幹夫氏による写真提供です。
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写真左:アカギカメムシ
写真右:オオツノカメムシ(右下は同種の越冬個体)
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左上:キュウシュウクチブトカメムシ 右上:ヒメケブカカスミカメ
左下:リュウキュウヒイロカスミカメ 右下:タイワンメンガタカスミカメ
夏に比べ冬は何かと生きものが見られないイメージが強いですが、この季節ならではの“かくれんぼ虫”を観察していくプログラム。
臭かったり、気持ち悪いイメージを植え付けられ普段毛嫌いされがちな虫たちをこの日ばかりはスーパースターにしイメージ打破させるのが今回のねらいです。
そんな観察会講師を引き受けてくださったのが、高知昆虫研究会の方々。
(高知昆虫研究会 http://www.cc.kochi-u.ac.jp/~arakawar/kenkyukai/index.html )
高知新聞のこども高知新聞コーナーの一つである「いきものがかり」でもおなじみの昆虫先生をお迎えしました。
会長の中山 紘一氏、別府 隆守氏、髙井 幹夫氏、景山 寛司氏の4名です。
開催前までは晴れマーク続きだったにも関わらず、なぜかピンポイントで土曜日だけ傘マークに。そして日に日に上がる降水確率に心が折れそうになりました。
前夜からパラパラと降り始め、当日の朝も予報通り雨がザーザーと降っている始末・・・。
参加者から開催するのかどうかの問い合わせを朝からいただき、
「小雨でも実施します!」と答えたものの内心、気が気でなかったのはいうまでもありません。
そんな朝の雨降り天気にもひるむことなく参加表明し来てくださったのは、大人子どもあわせて20名。
定刻に近づくにつれ、少しずつ小雨になり、虫探しをする頃には雨もやみ、曇り空になりほっと胸をなで下ろしました。
足摺の遊歩道ツバキのトンネルを通り、越冬中の虫たちを探し観察していきました。
常緑の葉裏に所狭しと寄り添いくっついているオオキンカメムシたち。
最初は、カメムシというだけで臭いだの何だのと触るのも拒否していた参加者の皆々でした。
しかし、講師陣の様々なおもしろ観察グッズの登場に引き込まれ、徐々に虫を見たり積極的に触ったりしていく姿が見られました。
今回の観察会では、
あえてカメムシのにおいをかいでみたり、葉っぱに隠れている小さな虫をルーペで観察したり、
樹皮の間に隠れていたサツマゴキブリを手にのせてみたり、
土の中に隠れている小さな虫たちを観察したりと盛りだくさんでした。
今回の参加者から、カメムシがキレイだということや山のゴキブリだってごく普通の昆虫であることに気づいたり、あまり好きでなかった虫も興味がわき他の虫も見てみたいという声がありました。
スーパースター大作戦は、講師のおかげで大成功です。
嫌いなものを好きになるのは難しいことですが、偏見だけで拒否していたものも、実際じっくり見てみると、そこには今まで目をつむって見えていなかった新たな発見があるはずです。
少しでも興味がわけば、その意識が変わるチャンスだといえるのではないでしょうか。
最後に、足摺岬で確認されたカメムシ類を紹介していただきました。
その一部を以下に紹介。
いずれも足摺半島内で確認された種で髙井幹夫氏による写真提供です。
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写真左:アカギカメムシ
写真右:オオツノカメムシ(右下は同種の越冬個体)
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左上:キュウシュウクチブトカメムシ 右上:ヒメケブカカスミカメ
左下:リュウキュウヒイロカスミカメ 右下:タイワンメンガタカスミカメ