アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
*雪の結晶が舞い降りる* 三瓶山子供パークレンジャー
2012年02月27日
松江
それはダイヤモンドダストかと思うほどのきらめきでした。青空と新雪の森の中に光りがチラチラと舞っていまです。確かにそれは雪でしたが、普段降るそれとは全く違っていました。子供たちはかんじきを履いてまっさらな新雪を歩いています。
三瓶山で開催された子供パークレンジャー1泊2日の活動、2日目は好天に恵まれました。
それでも1日目は順調にはいきませんでした。
今回の活動ではかんじきを履いて雪の中を歩きました。スノーシューではありません。時代錯誤の木で作られた荒縄で縛り付ける、正真正銘の「かんじき」です。
[かんじき 私も履けたよ!]
東北の私の実家にありましたが、私も含めスタッフの方々のほとんどが使ったことはありませんでした。
子供たちは縄で足にくくりつけるなんて事をした事がないのでしょう。予想以上に取り付けに時間が掛かりました。
ようやく履け、かんじきで歩き始めたのですが、予期せぬ事態が!かんじきを無くしてしまったと言う子が続出。深い新雪に消えたかんじきはなかなか見つかりません。
新雪が深く、かんじきを履いていてもかなり足が埋まってしまいます。さらに降り続く雪。時間の都合と天候のため予定していたことができず、ただただ歩くことに。雪の結晶観察も強い雪でうまくいきませんでした。
途中でかんじきが外れてしまう子もいます。
短い距離でしたが、“降り過ぎ”の雪に、慣れていない子供たちには少々しんどかったでしょうか。
[子供たちに容赦なく雪が降ります]
私は少し気がかりでした。2日目の活動のメインテーマは「冬の三瓶の生き物を観察しよう」と題して、雪上の動物たちの足跡を追跡して行くものでした。
ところが降り続く雪に動物たちも外出をひかえているもよう。しかも降り続ける雪にせっかく着いた足跡もすぐに消えてしまうでしょう。
興味ある目的がなくなってしまったら、子供たちは活動を楽しめるだろうか・・・。
[折り紙で結晶を作ってみました]
活動2日目は青空となりました。
動物たちの足跡はやはり少ないです。それでも森に入っていく動物の足跡を見つけました。少し雪が積もっていますが、何の足跡でしょうか。しばらく森の中で追跡を続けました。
ですが足跡は途切れてしまいました。積雪で足跡が鮮明でない上に、木々から落ちた雪の跡がそこら中にあり、私たちの目を惑わせます。また新たな足跡を探し雪上を歩きます。
[今日は青空も出て新雪の森の中は素敵です]
そんな中ふと気が付くと、光り輝く粉があたり一面チラチラと舞っていました。
それはまるでダイヤモンドダストかと思わせるほどの幻想的な光景でした。
私は手のひらを上に向けました。その上に舞い降りたのは雪の結晶です。
かなり大きくそしてなんと美しい形。私はみんなに声をかけました。子供たちからも声が上がります。
スタッフの方々は膝を着いて雪の上にじっとしています。何かと思いきや、雪面に降り積もった結晶を一所懸命に写真に納めようと悪戦苦闘していました。そこには一面に舞い降りたばかりの結晶が散らばっていました。
私は子供たちを呼びました。
私は東北生まれですが、こんなにきれいな雪の結晶を見たことがあったでしょうか。こんなに雪の結晶をじっくり見たこともあまりありません。
今回は雪の大変さと雪の美しさ両方を感じることができた子供パークレンジャーとなりました。
スタッフの方々も自然が好きな人たちで、時に子供たち以上に張り切ってくれます。今回も深い雪の中をスタッフの方がパワフルに道を開拓してくれたり、積雪調査で一所懸命掘ってくださったので、子供たちもつられて興味を持ってくれたり。そんな大人達と白銀の世界の中で、子供たちの心にも何か届いたのではないでしょうか。
[子供たちは小さく穴を掘って済ませようとしましたが、その背後で一人黙々と雪洞を掘らん勢いの大人がいます。そのおかげで子供たちはさらに興味を持ってくれました。]
三瓶山で開催された子供パークレンジャー1泊2日の活動、2日目は好天に恵まれました。
それでも1日目は順調にはいきませんでした。
今回の活動ではかんじきを履いて雪の中を歩きました。スノーシューではありません。時代錯誤の木で作られた荒縄で縛り付ける、正真正銘の「かんじき」です。
[かんじき 私も履けたよ!]
東北の私の実家にありましたが、私も含めスタッフの方々のほとんどが使ったことはありませんでした。
子供たちは縄で足にくくりつけるなんて事をした事がないのでしょう。予想以上に取り付けに時間が掛かりました。
ようやく履け、かんじきで歩き始めたのですが、予期せぬ事態が!かんじきを無くしてしまったと言う子が続出。深い新雪に消えたかんじきはなかなか見つかりません。
新雪が深く、かんじきを履いていてもかなり足が埋まってしまいます。さらに降り続く雪。時間の都合と天候のため予定していたことができず、ただただ歩くことに。雪の結晶観察も強い雪でうまくいきませんでした。
途中でかんじきが外れてしまう子もいます。
短い距離でしたが、“降り過ぎ”の雪に、慣れていない子供たちには少々しんどかったでしょうか。
[子供たちに容赦なく雪が降ります]
私は少し気がかりでした。2日目の活動のメインテーマは「冬の三瓶の生き物を観察しよう」と題して、雪上の動物たちの足跡を追跡して行くものでした。
ところが降り続く雪に動物たちも外出をひかえているもよう。しかも降り続ける雪にせっかく着いた足跡もすぐに消えてしまうでしょう。
興味ある目的がなくなってしまったら、子供たちは活動を楽しめるだろうか・・・。
[折り紙で結晶を作ってみました]
活動2日目は青空となりました。
動物たちの足跡はやはり少ないです。それでも森に入っていく動物の足跡を見つけました。少し雪が積もっていますが、何の足跡でしょうか。しばらく森の中で追跡を続けました。
ですが足跡は途切れてしまいました。積雪で足跡が鮮明でない上に、木々から落ちた雪の跡がそこら中にあり、私たちの目を惑わせます。また新たな足跡を探し雪上を歩きます。
[今日は青空も出て新雪の森の中は素敵です]
そんな中ふと気が付くと、光り輝く粉があたり一面チラチラと舞っていました。
それはまるでダイヤモンドダストかと思わせるほどの幻想的な光景でした。
私は手のひらを上に向けました。その上に舞い降りたのは雪の結晶です。
かなり大きくそしてなんと美しい形。私はみんなに声をかけました。子供たちからも声が上がります。
スタッフの方々は膝を着いて雪の上にじっとしています。何かと思いきや、雪面に降り積もった結晶を一所懸命に写真に納めようと悪戦苦闘していました。そこには一面に舞い降りたばかりの結晶が散らばっていました。
私は子供たちを呼びました。
私は東北生まれですが、こんなにきれいな雪の結晶を見たことがあったでしょうか。こんなに雪の結晶をじっくり見たこともあまりありません。
今回は雪の大変さと雪の美しさ両方を感じることができた子供パークレンジャーとなりました。
スタッフの方々も自然が好きな人たちで、時に子供たち以上に張り切ってくれます。今回も深い雪の中をスタッフの方がパワフルに道を開拓してくれたり、積雪調査で一所懸命掘ってくださったので、子供たちもつられて興味を持ってくれたり。そんな大人達と白銀の世界の中で、子供たちの心にも何か届いたのではないでしょうか。
[子供たちは小さく穴を掘って済ませようとしましたが、その背後で一人黙々と雪洞を掘らん勢いの大人がいます。そのおかげで子供たちはさらに興味を持ってくれました。]