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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

穏やかなひと時(渡り鳥調査)

2012年01月20日
松江
一で年一番寒い季節となりましたが、皆さんの地域はいかがですか。
島根県は今のところ厳しい寒さにはなっていませんが、雨の日は多く日本海側らしい天候が続いています。
毎月3回の定例の渡り鳥調査のため、宍道湖に行ってきました。
この日は珍しく冬晴れの穏やかな陽気でした。
湖面も凪で、水鳥たちも冬の厳しさを忘れたかのようにのんびりして見えます。

〈久しぶりに大山が見えています〉

沖にはスズガモやキンクロハジロの大きな群れが見えます。
そして首が長くて頭の冠羽が特徴的な「カンムリカイツブリ」がちょこちょこ見えます。いや点在してずいぶんいます。しかも広範囲に。400羽ほどを数えました。
これほどのカンムリカイツブリを見たのは初めてです。
またこの日初めて見る鳥を見つけました。ミコアイサと言う水鳥のオスです。
図鑑でしか見たことがなかった、真っ白な羽毛に黒の模様、シックでありながらおしゃれなデザインです。
望遠レンズで写真を撮ったのですが、あまりに遠すぎて何が写っているかわかりませんでした。お見せ出来ないのが残念です。

1月中旬、全国の野鳥一斉調査がおこなわれました。
それによると島根県は例年より渡り鳥の数が少なかったようです。
年により幅があり原因ははっきりわかりません。
調査は長い年月の継続により見えてくるものがあるでしょう。

〈タカの仲間「ミサゴ」がお気に入りの杭の上で、捕まえた魚に鋭いくちばしで噛みついていました〉

翌日からはまた冷たい雨空となりました。大寒には雪だるまの天気予報が続いています。
野鳥たちにとっても、厳しい冬をしばらくしのがなければならないようです。