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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

安全管理について

2011年12月26日
広島
環境省ではパークボランティア(以下、PV)の資質向上のため、
年に一度PV研修会を開催しています。
今年度は「安全管理」をテーマに、
芸北高原の自然館の 白川 勝信 学芸員と、
日本赤十字社の 山田 純一 指導員を講師としてお招きしました。

前半は白川学芸員より
北広島町と島根県との県境にある雲月山(911.2m)で実施している山焼きを題材に
安全に行事を実施するための仕組み作りや気をつけていること等について講演していただきました。
山焼きは草原や草原で生きる生態系を守るために全国各地で実施されていますが、
ボランティアの協力が欠かせないと同時に
安全面では特に注意が必要なイベントの一つです。
室内と違って野外では連絡が行き届きにくいもの。
役割分担はもちろん必要ですが、
一番大事なのはそれがスタッフや参加者全員に「伝わっている」ことなんですね。
雲月山ではボランティアの皆さんが安全に、且つ楽しく活動できるよう
様々な工夫が凝らされていました。

[研修会の様子]


そして後半は、山田指導員よりAEDを使用した救命救急のほか、
三角巾を使用した応急手当や止血方法などの実習をしていただきました。
私は三角巾による応急手当の実習は初めてでしたが、
巻き方、結び方を一工夫するだけで万能品に早変わり!
突き指、切り傷、擦り傷、骨折に捻挫と
三角巾1~2枚で全て対応できました。
野外活動に事故はつきもの。
いつどこで何が起こるかわかりません。
事故や怪我が起きたときに落ち着いて対応できるよう、
救急用品の所持と手当の予習を常日頃から必要だと思いました。
(もちろん災害時にも!)
今後の活動に生かせるとても有意義な研修会でした。


[突き指時の巻き方:バンダナ一枚でがっちり固定!]