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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

〔自然再生〕竜串湾の水質調査

2011年11月22日
土佐清水
竜串自然再生事業の中で、竜串湾のおよび流域の水質検査を継続的に行っています。
先日、請け負っている西日本科学技術研究所による水質調査に同行させていただきました。

まずは、竜串湾内を調べます。
船に乗って、湾内の爪白付近・見残し付近などの複数ヶ所で実施します。

GPSでで調査場所を確認し、船を停止。

そこに重りとヒモのついた白い円盤状のものを海へ沈め、それが船上から目視できるかで透視度をみていきます。

円盤状のものを海にいれ、透視度を見ます

この日は快晴だったため、肉眼でも海底が見えました。

海底付近の海水をくみ取ります

それから海底付近の水をくみ上げ、採取し、持ち帰ってから場所ごとに分析するという手順です。
分析項目としては塩分、窒素、リンの数値です。

前々日に強い雨風を受け、三崎川はやや濁りが出ていました。
そのため、透視度が気になるところではありましたが、思っていたより海底をよく見ることができました。
平成13年に起こった西南豪雨後と比べると、濁った後の透明度の回復はかなり早くなったようです。

調査地点のひとつの見残し湾では、渡船からでもシコロサンゴがとてもきれいに見ることができました。
波が穏やかだったおかげでしょうか。

手が届きそうなシコロサンゴ
この数年間、グラスボート以外でシコロサンゴを見たのは初めてでした。
手に届きそうなほど近くにサンゴや様々な魚やウニ等々もはっきりと見ることができました。

次に竜串湾に注ぐ三崎川の水質調査と流量観測。
下流での測定を見させてもらいました。
そのときの環境条件によっても場所を多少調整します。

三崎川の水質調査風景

川幅いっぱいに水深と流速を1.2m間隔で記録していきます。



水深と流速調査

快晴が続き、近日は水量が少なく地下に潜りつつあった三崎川の流れですが、
先週末の雨で復活していました。

大量の土砂が流れ込んた西南豪雨災害から10年。
地域の方々や関係者の取り組みにより竜串湾及びその流域の生態系が回復しつつあります。
今後も地道ではありますが、モニタリング調査を続けることで、水質等の様々なデータ収集とその解析が今後の対策に役立っていくことでしょう。