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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

〈篠山〉秋の定点撮影と防鹿柵点検

2011年11月22日
土佐清水
春夏秋冬、各季節に合わせ定点撮影などの巡視をしています。
篠山もその一つで、春は利用者指導、他のシーズンは防鹿柵の点検・補修作業も行っています。

篠山

基本的には、植生状態や昨年度設置した防鹿試験柵の現状確認、既設の防鹿柵の点検・補修作業をしながら歩いていきます。
それに併せて定点を3カ所決め、撮影を行っています。

秋は実りの季節、どんぐりころころどんぐりこです。

足下にはたくさんのドングリ

拾い上げると艶々で虫食いもありません

足下を見れば、虫食いの穴もなく艶々したどんぐりがたくさん落ちていました。
まるで誰かが拾って集めて置いたのかと思うほどです。

快晴そのものの天候でしたが、篠山神社の狛犬の横の水が凍っていました。

氷が張っていました。冬は間近です。

今年は冷え込みが遅いといわれていますが、晩秋から初冬の気配を感じます。
やはり山頂付近(特に愛媛県側)は激しく冷たい風が吹き荒れ、アケボノツツジの冬芽も激しく揺さぶられていました。

アケボノツツジの冬芽
これからどんどん寒くなりますが、冬の間にしっかり栄養を蓄えて春を待っていてほしいと思います。

定点撮影等を終え、今度は防鹿柵点検。
環境省で設置した柵をぐるっと1周して見ていき、ネットが植物の根にのまれているところやほつれているところなどを直していきました。

防鹿柵点検と補修作業

1ヶ月ほど前にも点検しましたが、新たに大雨によって土や石が流れて支柱が倒れかかったり、ネットに木が引っかかったりしているところがありました。

植物も動物も皆生きていくための戦略をもって環境を生き抜いています。
そして人間がどのように手をかけるべきか、何を守るべきか正解はなかなか難しいですが、あるべき姿が何なのか皆で考えながら行動できればと感じます。