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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

〔三崎小学校環境学習〕H23-7「竜串湾一望!行者山探検」

2011年11月18日
土佐清水
秋晴れの11月17日、三崎小学校での環境学習「竜串湾一望!行者山探検」を行いました。

行者山から
三崎小学校のすぐ近くにあるこの山は、標高355mほどの小さな山です。

今年は、土佐清水市森林組合により作業道が新しくつき、この場所までは車で上がれるようになりました。
とはいっても一般車が入るにはなかなか厳しい道です。

今回の内容は、山の生きもの学習です。
講師は、当所のアクティブレンジャーである私が行いました。
普段は調整と記録発信がメインですが、今回は講師となって子どもたちと一緒に授業を進められるプログラムです。
昨年は授業日時数の関係で中止になってしまいましたが、今年は時間が短縮されているものの実施に至りうれしい限りです。

山頂までの道中にある、学校からも見える切り拓かれた場所(パラグライダーの離陸地)を目指します。
とてもやんちゃな今年の5年生、山へ入る前に危険事項などの注意と約束事項を伝えました。
はじめは林道を進みます。
その途中に、シカの骨発見!
「他にも周りにあるかも?!」ということで、みんなで捜索。

シカの骨を発見!
あたりを探してみると・・・他にも出てきました

すると、下顎以外にも背骨の一部や脚の骨などが出てきました。
(何人かは持って帰ったようです。)

ずんずん進み、林道を外れ、尾根を上がっていきました。
シダ類などの下草に覆われているところや大きな岩のあるところなどをよじ登りながらケモノの気持ちになって進みます。
普段あまり通る機会のないケモノ道をたどり、意外な急勾配に児童も必死です。

林道を外れケモノ道へ

1週間ばかり雨が降っていないため、森の中はやや乾燥気味でした。
そこには、動物の通り道や糞、食痕などが。


その一つ一つをどんな動物のものなのかを考えました。






日中なかなか姿を見ることができなくても、シカ、イノシシ、ウサギ、ネズミ、イタチの仲間など様々な動物が活動していることが分かります。

6月から学習してきた授業を振り返りながら、竜串湾を一望しました。

三崎地区や竜串湾を行者山より展望する

今回は時間の関係で行者山山頂には行かず、パラグライダー離陸地までの往復コースとなりました。

今回は、山と自分自身を含めた生きもののつながりを感じてくれていたらなぁと思います。感じてくれたかな・・。
海・川に続き、山学習まできました。
三崎小5年生の環境学習は、まだまだ続きます。