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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

〔三崎小学校環境学習〕H23-6「グラスボートで見残しへ!・・・」

2011年10月17日
土佐清水
10月17日、三崎小5年の環境学習の第6回目「グラスボートで見残しへ!海中と奇岩観察」を実施しました。
グラスボートに乗り、海中のシコロサンゴなどの生きものと、見残し海岸の様々な奇岩を観察していきます。
今回の講師は、毎度おなじみの竜串観光汽船の船長、竹葉さんです。
(竜串観光汽船 http://www.kankosen.ecnet.jp/ )

例年はまだ太陽がギラギラしている頃にこの授業を行っていましたが、今年は天候に妨げられ10月入ってからの実施となりました。
さすがに10月も半ばになると秋の空。
太陽は穏やかな光を照らしてくれました。

今年は西南豪雨災害からちょうど10年。
この5年生児童たちが生まれた年に起きた大きな災害で竜串湾内の生態系にも大きく影響しました。
災害を目の当たりにしその回復のため活動を続けてこられた竹葉船長は、それらも伝えるべく今年は授業内容をさらにひとひねり。
自転車で移動してきた児童を落ち着かせ、まずはお話から。

海の生き物から山と海のつながりを知る

土佐湾のクジラや食物連鎖による生きもののつながり、よさこい節の歌詞内容についてなど話は盛りだくさん。
西南豪雨災害で竜串湾への土砂の流入により海が大変なことになった実体験をふまえ、「森は海の恋人」を題材に“山と海のつながり”についての話もありました。

次は、乗船場へ。
しかしまだまだ船には乗りません。
今度は、現代から地球誕生の46億年前へタイムスリップ。
地球の歴史を50mメジャーの距離で確認しました。

地球の歴史を距離で体感

竜串の不思議な奇岩も長い時間を経て形成されたことを知りながら、待ちに待ったグラスボート乗船!
高知県の天然記念物に指定されている見残し湾のシコロサンゴ。
その周りにいる海の生きものを過去の授業のおさらいをしつつ観察していきました。

落ちんばかりに船底のシコロサンゴ群集に見入る

見残し海岸へ上陸しお昼間近だったため、人魚御殿の奇岩まで直行。
おのおの気に入ったところでお弁当を広げました。
早々に食べ終えた児童には、周りの岩々はアスレチック同然・・・。
蜂の巣城や屏風岩など迫り出したダイナミックな奇岩を楽しんでいました。

見残し奇岩をゆく

途中に見残し展望台へ立ち寄り、竜串湾を一望。

展望台より竜串湾

奇岩に含まれている生きものや波などによって形成された様々な化石探しをして授業は終了となりました。

奇岩の中の化石探し

様々な化石が見られる竜串の奇岩
波の化石(左)と貝の化石(右)

写真の化石や奇岩は竜串のごく一部。
まだまだ未発見の化石が隠れているはずです。
奇岩の化石探しも竜串海岸のツウな楽しみ方の一つですね。