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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

〔イベント・シンポジウム〕黒潮生物研究所開所10周年記念

2011年10月11日
土佐清水
お世話になっている関係機関の一つ、黒潮生物研究所。
(黒潮生物研究所 http://www.kuroshio.or.jp/)
その研究所が今年で開所10周年を迎えました。
記念イベントとして、10月8日に高知市内にて「黒潮生物研究所開所10周年記念イベント」が開催されました。

題して「歌おう!さわろう!海の生きもの」です。

“歌う生物学者”として有名な本川達雄氏(東京工業大学教授)と久保田信氏(京都大学准教授)がゲストでした。
本川先生の基調講演「海は生命(いのち)のゆりかご」では、ナマコやウニ、サンゴを例に、その生態から生きもの同士の関わりのお話。

左)本川達雄氏(東京工業大学教授)
右)久保田信氏(京都大学准教授)

途中途中に自作の生きものの歌がはさまれ楽しいひととき。
久保田先生も加わりお二方による「歌で知る生きものの世界」。
・サンゴのタンゴ(サンゴについての歌)
・2人は仲間(共生関係についての歌)
・地球の住民(動物門・40門をおぼえる歌)
・ベニクラゲ音頭(ベニクラゲは不老不死についての歌)
・・・他、数曲。

四国の海の生きものを語る

黒潮生物研究所所長の岩瀬氏は、「映像とトークで学ぶ四国の生き物たち」として四国の海の生きものの世界を紹介されました。
危険な生きものから、おいしい生きものまで様々。
とってもきれいな映像をもとに四国の海中を楽しむことができました。

また、講演会場の外では、パネルの展示やタッチングプール、顕微鏡で観察するコーナーがあったり、

海の生きもの観察コーナー

クラフトコーナー

サンゴの粉でとる手型色紙作りやサンゴの骨スタンプ、貝のフォトフレーム作りなどの工作コーナーがありました。
幼児から大人まで体験して学べる場となっていました。


また次の日は、場所を変え研究所のある地元大月町にて4人の研究所員による10年間の研究発表も行われました。それぞれの題材は、
●「サンゴの分布と産卵について」目崎拓真氏
●「移り変わる高知の海藻・藻場について」田中幸記氏
●「サンゴ種苗生産について」岩瀬文人氏
●「環境学習等の教育と保全について」中地シュウ氏
各自が研究されてきたものを地域一般の皆様にも知っていただくため、分かりやすくおもしろい発表でした。