アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
三瓶の森を救え!~三瓶山地区子どもパークレンジャー~
2011年10月06日
松江
すっかり涼しくなりましたね。秋の虫の音も盛んに聞こえてくる今日この頃です。
さて秋晴れの週末、今年も自然が好きな子ども達が三瓶の麓に集まりました。
自然の中で体験活動する「三瓶山地区子どもパークレンジャー」が1泊2日でおこなわれました。
今年度1回目のテーマは「三瓶の森を守る活動をしよう」です。
近年三瓶山ではナラ枯れが発生して、急激にナラ類の木々を枯らしています。
それを我ら子どもパークレンジャーは学び、救おうと言うのです。
〈さあ、ワクワクの子どもパークレンジャーが始まったぞ!〉
「それでは野外に出てナラ枯れを見に行きましょう。」
リフトを使って三瓶山に登ります。今日は晴れ渡り、リフトも気持ちいいし眺めも最高です。
今回は森のエキスパート、森林管理署の方々に先生になっていただきました。
「皆はナラ枯れって聞いたことあるかな~?」。皆さんは「ナラ枯れ」ご存知ですか?
ナラ枯れとはナラなどの木々を枯らす「ナラ菌」を「カシノナガキクイムシ」と言う虫が媒介し、木に大量に入り込むことによって木が枯れてしまう現象です。場合によってはナラなどの森が軒並み枯れてしまう事もあります。今 日本各地に広まっている問題です。
〈森林管理署の方々の野外授業です
ここからは室の内のナラ枯れの様子が見渡せます〉
「それではナラ枯れをそばまで行って見てみよう!」三瓶山の「室の内」に向かいます。室の内は三瓶の山々に囲まれた釜の様な場所。特別保護地区にも指定されている大切な森ですが、ナラ枯れの被害はここにも容赦ありません。
木の幹の低い部分には虫が開けた小さな穴がたくさん開いていて、そこから木くずがこぼされています。そして弱った木は葉が着いたまま枯れ葉になっています。
〈ほら、ここに木くずがこぼれているよ!〉
そして今度はナラ枯れの木を自分達で探してみます。
探しに室の内を下っているうちに、室の内の底にある室の内池までたどり着いてしまいました。
夜は天体観測をおこないました。この日は雲一つなく、済み切った夜空にはまさに満天の星がきらめいていました。
さて2日目はいよいよ本番、別の森を歩いてナラ枯れが起こり始めている木を見つけ、そしてそれを救う活動をおこないます。
ですが中々見つかりません。スタッフが下見した段階では何本かあったそうなのですが、そことは違った所を探してしまったので、なかなか探し当てられませんでした。
それでもようやくカシノナガキクイムシが入り込んでいる木を発見。
昨日森林管理署の方に教えていただいたナラ枯れ対策をおこないます。
対策方法はビニールを木の幹の下部から地面まで巻きつけて覆い、虫がこれ以上入り込めない様に、また虫が脱出も出来ないようにすると言うものです。これにより木が枯れずにすみ、周りの木々にも広がらないのです。
大人のスタッフの方々も協力しビニール巻き対作業開始です。
〈ナラ枯れ対策完成!〉
コツがわかってきたところでもう1本巻く事になりました。
今度は二股に分かれた木なので、さっきより難しいです。
ですが子ども達は要領を得たようで、皆で協力して上手に巻いて完成させてくれました。
今回はちょっと難しいテーマでしたが、子ども達はよく活動してくれました。
そして森林管理署の方やスタッフの皆さんありがとうございました。
子ども達はこんな機会がなければ、ナラ枯れを知ることも無かったのでしょう。
普段の生活ではあまり知ることのない問題を知るきっかけになったと思います。そしてその対策を自分達の手でおこなった事は、彼らにとってよい体験になったことでしょう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三瓶山地区子どもパークレンジャー第2回目もあります!
2月18日(土)~19日(日) 1泊2日
参加お問い合わせは、子どもパークレンジャー三瓶山地区事務局(島根県立三瓶自然館サヒメル内)電話0854-86-0500まで
楽しい活動が待ってるよ!ぜひご応募ください。
さて秋晴れの週末、今年も自然が好きな子ども達が三瓶の麓に集まりました。
自然の中で体験活動する「三瓶山地区子どもパークレンジャー」が1泊2日でおこなわれました。
今年度1回目のテーマは「三瓶の森を守る活動をしよう」です。
近年三瓶山ではナラ枯れが発生して、急激にナラ類の木々を枯らしています。
それを我ら子どもパークレンジャーは学び、救おうと言うのです。
〈さあ、ワクワクの子どもパークレンジャーが始まったぞ!〉
「それでは野外に出てナラ枯れを見に行きましょう。」
リフトを使って三瓶山に登ります。今日は晴れ渡り、リフトも気持ちいいし眺めも最高です。
今回は森のエキスパート、森林管理署の方々に先生になっていただきました。
「皆はナラ枯れって聞いたことあるかな~?」。皆さんは「ナラ枯れ」ご存知ですか?
ナラ枯れとはナラなどの木々を枯らす「ナラ菌」を「カシノナガキクイムシ」と言う虫が媒介し、木に大量に入り込むことによって木が枯れてしまう現象です。場合によってはナラなどの森が軒並み枯れてしまう事もあります。今 日本各地に広まっている問題です。
〈森林管理署の方々の野外授業です
ここからは室の内のナラ枯れの様子が見渡せます〉
「それではナラ枯れをそばまで行って見てみよう!」三瓶山の「室の内」に向かいます。室の内は三瓶の山々に囲まれた釜の様な場所。特別保護地区にも指定されている大切な森ですが、ナラ枯れの被害はここにも容赦ありません。
木の幹の低い部分には虫が開けた小さな穴がたくさん開いていて、そこから木くずがこぼされています。そして弱った木は葉が着いたまま枯れ葉になっています。
〈ほら、ここに木くずがこぼれているよ!〉
そして今度はナラ枯れの木を自分達で探してみます。
探しに室の内を下っているうちに、室の内の底にある室の内池までたどり着いてしまいました。
夜は天体観測をおこないました。この日は雲一つなく、済み切った夜空にはまさに満天の星がきらめいていました。
さて2日目はいよいよ本番、別の森を歩いてナラ枯れが起こり始めている木を見つけ、そしてそれを救う活動をおこないます。
ですが中々見つかりません。スタッフが下見した段階では何本かあったそうなのですが、そことは違った所を探してしまったので、なかなか探し当てられませんでした。
それでもようやくカシノナガキクイムシが入り込んでいる木を発見。
昨日森林管理署の方に教えていただいたナラ枯れ対策をおこないます。
対策方法はビニールを木の幹の下部から地面まで巻きつけて覆い、虫がこれ以上入り込めない様に、また虫が脱出も出来ないようにすると言うものです。これにより木が枯れずにすみ、周りの木々にも広がらないのです。
大人のスタッフの方々も協力しビニール巻き対作業開始です。
〈ナラ枯れ対策完成!〉
コツがわかってきたところでもう1本巻く事になりました。
今度は二股に分かれた木なので、さっきより難しいです。
ですが子ども達は要領を得たようで、皆で協力して上手に巻いて完成させてくれました。
今回はちょっと難しいテーマでしたが、子ども達はよく活動してくれました。
そして森林管理署の方やスタッフの皆さんありがとうございました。
子ども達はこんな機会がなければ、ナラ枯れを知ることも無かったのでしょう。
普段の生活ではあまり知ることのない問題を知るきっかけになったと思います。そしてその対策を自分達の手でおこなった事は、彼らにとってよい体験になったことでしょう。
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三瓶山地区子どもパークレンジャー第2回目もあります!
2月18日(土)~19日(日) 1泊2日
参加お問い合わせは、子どもパークレンジャー三瓶山地区事務局(島根県立三瓶自然館サヒメル内)電話0854-86-0500まで
楽しい活動が待ってるよ!ぜひご応募ください。