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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

内海中学校でのサンゴ調査 シーカヤックで塩子島へ

2011年09月29日
土佐清水
愛媛県愛南町には目の前に須ノ川海岸が広がる内海中学校があります。
そこではシーカヤックやシュノーケリングを用いた海学習を行っています。
平成21年度から周辺海域のサンゴモニタリング活動にも取り組んでおり、その授業に同行してきました。
今回はシーカヤックで塩子島へ向かい、その周辺でのモニタリングです。

塩子島を目指す

シーカヤックの講師は今治にある来島ウォータートレイルの井出さん、そしてサンゴのモニタリング調査の講師は黒潮生物研究所の中地さんです。
3年生19名と教員数名がウェットスーツとライフジャケットを身にまとい授業がはじまりました。
須ノ川公園よりシーカヤックに乗り込み塩子島を目指します。
直線で片道約3kmです。
井出さんの指導のもと航路をとりながらパドルをこいで進んで行きました。

シーカヤックは1人もしくは2人乗り

約1時間半かけて塩子島上陸

塩子島に上陸し、さっそくシュノーケリングによるサンゴのモニタリング調査を行いました。
2~3人一組で約20分間サンゴを調べます。

シュノーケリングによるサンゴ調査

調査記録として写真も残します

この日は宇和海にしては波がありややにごり気味でしたが、
サンゴの優占種や被度、食害生物の有無、白化などの異常が見られるかなどを調べました。

陸に戻ってから調査結果を確認

お昼休憩後、再びシーカヤックにて航路をとり、学校へ戻りました。
学校にてサンゴ調査のまとめです。
班ごとに分かれ調査用紙をまとめて、今年度の調査結果をまとめました。

学校にて今年度の調査結果のまとめ
昨年サンゴの白化が非常に多く発生し、それらのほとんどは回復しましたが、死んだサンゴもあり全体的なサンゴの被度は若干減ったようでした。
この調査も3年目。今後、蓄積していく調査結果によりサンゴの経年変化を知る大きな手掛かりとなることでしょう。