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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

〔三崎小学校環境学習〕H23-5①「仕掛けを作って川へ」

2011年09月12日
土佐清水
9月8日の午後、三崎小学校5年の環境学習の第5回目①が行われました。
今回は“川”を2日間にわたり学習します。
2日間にわたる川学習の講師は、魚と山の空間生態研究所の山下慎吾さんです。
山下さんは、昨年度、竜串自然再生協議会会員にもなっていただきました。
児童から「川の生き物を見たい」という声もあり、「この環境学習に川の学習をもっと取り入れていきたい」と相談したところ、講師を快く承諾していただき今回の「三崎川の生きもの調べ」の実施に至りました。
7月の当所主催の自然観察会でも大変お世話になりました。

この日は、教室にてペットボトルの仕掛けを作りました。

ペットボトルの仕掛け作り

作り方は至って簡単。
①2リットルのペットボトルの口から3分の2くらいの位置で切り離す
②頭の方をひっくり返して胴体部分にはめ込む
③はめた部分をホッチキスなどでとめる
④自分の仕掛けに目印として名前を書く
⑤コイの餌等を中に入れ川へ仕掛けに行く
作成時間は片付けを入れても30分程度で完成。

あとは、この作った仕掛けを川のどんなところに、そしてどのように仕掛けるかが鍵です。

仕掛けの向きはいかに??

そんなポイントを講師から聞き、子どもたちは川へ仕掛けるイメージを固めました。
今回はさらに、講師が持ってきてくださった調査用の小型定置網を使って、三崎川に棲む生きものを調べていきます。
主に魚やエビカニ類です。
今から5年児童全員が川の生きもの調査員です。

学校から約1kmほど三崎川を上流方向に自転車を走らせ、中流域へ。
夕方以降に活動を活発にする川の生きたちをとらえるために、この日に設置して次の日の観察や調査に備えます。

まずはペットボトルの仕掛けを各々の思うところに設置。

自分の作った仕掛けを設置

次に小型定置網を3箇所にみんなで設置。
それぞれ条件を変えて設置しました。

①流れが速くて浅いところ

②流れがゆるくて深いところ

③流れが緩くて浅いところ

さてさて、この3箇所の網のうちどれに生きものがたくさんはいるでしょうか。
それを児童みんなで予想。
それぞれに考え予想してバランスよく3班に分かれました。
選んだ理由を聞いてみると…
「草が生えてるから」「陰になっているから」「深いから」などなどの回答。
ちゃんと設置した環境を見ていました。
闇雲に選んだわけではないようです。

網の引き上げは、この予想した班で行います。
各班の予想は、種類がたくさんなのか、数がたくさんなのか・・・。

早速、川にいる小エビが気になっていました

翌日の結果を楽しみに、この日の学習は終了しました。