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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

第15回瀬戸内エコツアー開催!

2011年09月13日
広島
夏も終わり、朝晩には秋の涼しさを感じるようになりました。
みなさんはどんな夏休みを過ごされたでしょうか。

夏休み最後の日曜日、
大久野島ビジターセンター主催瀬戸内エコツアーを開催しました。
第15回目を迎える今回は40名の方にご参加いただき、
瀬戸内海クルージングと尾道市高根島で干潟の観察を行いました。

午前中の瀬戸内海クルージングでは、
ナメクジウオの生息地として国の天然記念物に指定されている三原市有竜島や
ひょっこりひょうたん島のモデルとなったひょうたん島周辺を周り、瀬戸田港へ。

[ひょうたん島は実は県境にあたります]

昼食後は講師の中田さんより
アマモ場に生息する生きものや
海砂採取前後の海の変化についてお話しいただきました。
そして、まずはニナ(=巻き貝)拾いです。
護岸の隙間にはイシダタミやスガイ、イボニシなどが至る所に。
みんな食べれるとあって、暑い中でもニナ拾いに夢中でした。

[これはなに?これはなに?と質問攻めに・・
ニナの他にもヒザラガイにカイメン、ハゼの仲間など生き物は多種多様]


アマモ場が広がる大久保(おくぼ)海岸に到着後、
今度はエコツアーのメインイベント・すき網体験です。
「海のゆりかご」と呼ばれるアマモ場には小さな生き物がいっぱい!
どんな生き物がいるか、すき網を持っていざ海へ!!

[すき網体験]

今回もタツノオトシゴやヨウジウオ、
ガザミやヒラメの稚魚など驚くほど多くの生き物が見つかりました。
なかでも目を引いたのが、イカの卵塊です!
よーく見ると一つ一つの袋の中に赤ちゃんが!!
しかも、バケツに入れた瞬間、孵化。
みんなの歓声があがった瞬間でした。

[左上:ヒラメ稚魚 左下:タツノオトシゴ 右上:カシパン 右下:コウイカ?]


[左:イカの卵塊 右上:卵塊の中の赤ちゃんイカ 右下:孵化した赤ちゃんイカ]


最後に地元の皆さんのご協力で
ハオコゼの唐揚げやところてんなど海の幸をいただきました。
参加者のみなさんにとって
瀬戸内海の自然と恵みを感じる貴重な経験となったのではないでしょうか。


[毒があるので普段は煙たがられるハオコゼも今回はおいしい唐揚げに・・]

[食べない生き物は海へ]