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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

ウミガメ旅立ち

2011年09月07日
土佐清水
毎年、四国の浜辺に産卵のためにやってきているアカウミガメ。
今期もたくさんウミガメの産卵跡が浜に残されていたものの、度重なる台風の荒波に浜の砂ごと呑まれてしまったものも多かったようです。

今年は各浜で30匹以上の産卵が確認されたようですが、残念ながら下ノ加江海岸では今回産卵が確認されませんでした。
そのためNPO日本ウミガメ協議会員協力の下、今年は大岐ノ浜で産卵されたウミガメの卵の一部を下ノ加江中学校の孵化場へ持ち帰り、同中学校の児童が飼育管理をしていました。
その卵が無事孵化し、131匹が体長約7cmほどの子ガメへと成長しました。

孵化場で成長した子ガメ

その成長した子ガメの放流が、9月5日に下ノ加江海岸にて行われました。
下ノ加江中学校の児童や同地区の保育園児、大岐地区の幡陽小学校の児童、その他多くの方が集まり、浜に放った子ガメが海を目指す姿を見守りました。

ウミガメ放流

約7cmサイズのアカウミガメ

この土佐清水の浜に戻ってくるのは何年先の事かはわかりませんが、無事成長し、次なる命をつなげていってほしいものですね。

波立つ海を目指して進む

※高知県ではウミガメの捕獲等には知事の許可が必要です。
「高知県うみがめ保護条例」(http://www.pref.kochi.lg.jp/~junkan/umigame/umigame.htm)
下ノ加江中学校さんが許可申請をされています。