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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

ふれあい行事 「せとうち 大三島 台海岸いきもの・自然観察会

2011年08月29日
松山
夏が始まりあっという間に8月の終わりとなりました。
暑さもだんだん和らいでいき、次の季節へと移り変わりの準備をしているようです。松山AR齋藤です。

8月は、ふれあい行事の下見や干潟調査など外に出る機会が多かったので、今年もしっかりと焼けました。

本日は、9月に開催を予定しているふれあい行事「せとうち大三島 台(うてな)海岸 いきもの・自然観察会」のお知らせです。

瀬戸内海に浮かぶ大三島。

国立公園としては鷲ヶ頭山が指定されて豊かな自然が数多く存在しています。
台海岸には、山から流れる台本川や干潟、湿地・磯など様々な地形が残されています。そこには環境省や愛媛県指定のレッドデータブックに載っているいきものがたくさんいます。

しかしなぜここ大三島には、そんな稀少な生き物たちが多く生き残っているのでしょうか?


それは、離島であることから、周りの影響を受けにくかったのかも知れませんし、住民の方々が昔から自然を大切に守ってきたからかもしれません。

今回は、そんな大三島の台海岸でいきもの・自然観察会を行います!

さっそく、下見に行き、穴を掘るとスナガニやアナジャコ、ハクセンシオマネキなどとたくさんの生き物を見ることが出来ました。

左上:たくさんの穴 右上:スナガニ
左下:ハサミシャコエビ  右下:ハクセンシオマネキ

今月の10日には、今回の講師である自然公園指導員の小澤さんと一緒に下見に行きました。
ここでは塩性湿地植物といろいろな海浜植物を教えてもらいました。

チャボイ・・・塩性湿地植物の水草の仲間。環境省・愛媛県共にレッドリスト掲載種


ハマゼリ…海浜植物 愛媛県レッドリスト掲載種

見られる場所が少なくなった海浜植物も、ここ大三島ではハマゴウの群落の下層にたくさんの種類の植物が生息していました。


ハマゴウの群落 青紫色の花がとても綺麗に咲いています。

みなさんもぜひ、観察会に参加して大三島の豊かな自然にふれてみませんか?
普段の生活に活かす何かきっかけが見つかるかも知れません。

広島からしまなみ海道を渡って愛媛県に入る最初の島が大三島です。県内の方だけじゃなく、広島からの参加者も募集中です!
是非みなさん参加してみてはいかがでしょうか。

申し込みはこちらを参考にして下さい。締切は9月5日までです。
http://chushikoku.env.go.jp/to_2011/0811b.html
中国四国地方環境事務所HP