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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

〔三崎小学校環境学習〕H23-2「サンゴ研究者からサンゴを学ぶ」

2011年07月07日
土佐清水
7月3日に土佐清水市竜串の桜浜にて海開きがありました。
海の色も鮮やかになり日射しも強くなり夏本番です。

第2回目の三崎小学校環境学習をその次の日7月4日に実施しました。
今回は、黒潮生物研究所の中地シュウさんを講師に「~海~サンゴと海の生きものを学ぼう~」を学校教室にて行いました。
(財団法人黒潮生物研究財団 http://www.kuroshio.or.jp/

海の生きものは、何となくは知っているけど、実際は何の仲間なのか?
それを知るために、まずは海のいきもの仲間調べ。
何十枚もある海の生きものの写真から、魚・エビ・カニ・ヤドカリ・ヒトデ・ウニ・ナマコ・サンゴ等々のグループ毎に分けていく作業です。
班毎にみんなで意見を出し話し合いながら1グループずつまとめていきます。

海の生きもの仲間分け作業中

手始めに魚から分類。
これは先日、海洋館で学習したばかりなので簡単!と思いきや、見たことない姿に児童は「・・・・・・?」。
みんなで思案しながら何とか選び出し、早速答え合わせ。
結果は、まずまずのところ。
続いて順繰りにエビ、カニ、ヒトデ等を仲間毎に探しては、答え合わせの繰り返し。
選び出した写真が自分の思っている生きものでなかったためか、だんだん後半から、姿だけにとらわれない、という生きものを見る視点が少し変化した様子でした。
大きくの海の生きものの仲間分けができたら、今度は「サンゴ」について。

写真や標本を見ながら解説

そもそもサンゴは何者なのか?!動物?植物?石?
そんな疑問からどんな生きものに近いのか、サンゴの生態や特徴、体のつくりなどを写真や標本を見ながら解説が進みます。

左)泳ぐプラヌラ観察
右)稚サンゴの標本観察

今年産卵したサンゴのタマゴから孵化したサンゴの赤ちゃん「プラヌラ」の泳ぐ姿を顕微鏡で観察したり、着定した稚サンゴの標本や幾種類のサンゴの骨やオニヒトデ等の標本を触ったりしていました。

サンゴの骨に触れる

プラヌラを顕微鏡で観察

サンゴを食べるオニヒトデ(標本)のトゲに触れる

海にサンゴがいることで様々な生きものの棲み家となり、自分たちの生活(食べもの)にも大きく影響しています。
そのためにもサンゴを含めた海を大事にしていくことの大切さを伝え終了となりました。