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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

『春到来!奥大山花の観察会』を実施しました。

2011年05月06日
米子
みなさん連休はどう過ごされましたか?
米子事務所では5月2日に奥大山鏡ヶ成において
『春到来!奥大山花の観察会』を実施しました。
今回の観察会のメインは鏡ヶ成の擬宝珠山に咲く、カタクリなどの初春の花です。

事前の下見と擬宝珠山登山道の整備時には雪がまだ多く残っていて
カタクリ咲くかな?大丈夫かな?と話していましたが
連休前半の暖かさで雪もずいぶんと溶けていました。
午前10時に集合し、休暇村奥大山から擬宝珠山へ出発しました。


◎擬宝珠山登山道から烏ヶ山。
正面にみえるやまが烏ヶ山(からすがせん)です。由来は鳥が翼を広げているようにみえる+遠くからだとカラスのように真っ黒にみえるから、だそうです。

途中、雪のまだ残っている部分を横目に見つつ、
ゆっくり植物の解説をしながら登っていきました。

登っていくと、イワナシやカタクリの群落につきました。
当日はイワナシの花のピークだったようで、たくさん咲いているところを見ることができました。
肝心のカタクリはどうだったかというと、
なんとか一輪咲いているものを見つけました!


◎イワナシの群落
たくさん咲いていました!

◎イワナシの花
小さくて可愛い花です。果物の梨のような実をつけます。

◎カタクリの花
一輪だけ咲いていました。カタクリは花を咲かすまで7~8年かかります。
カタクリは初春のほんの短い期間に花を咲かせ、6月ごろには葉っぱは枯れ、
光合成も終わり、あとの期間は地下の球根だけの状態になって1年を過ごします。
このように春の短い期間で1年分の地上でのすべての活動を終える植物を
スプリングエフェメラル《春の妖精》といいます。

擬宝珠山山頂はあいにく黄砂などでかすんで見通しは良くなかったのですが、
下り道ではコゲラなどの野鳥も観察できました。


◎擬宝珠山山頂

残雪で少し足下が悪かったのですが、
事故もなく無事終了することができました。
参加者のみなさま、ありがとうございました!