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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

〈篠山〉アケボノツツジ 今年の花は・・・

2011年05月09日
土佐清水
毎年、ゴールデンウィークあたりが花の見頃ピークを迎えるアケボノツツジ。今年は全国的にも雪が多かったのは皆さん記憶に新しいかと思いますが、ここ篠山も常緑広葉樹の多い森は雪の重みでくったりと腰を曲げた木々ばかりでした。
(冬の様子 http://chushikoku.env.go.jp/blog/2011/01/21/index.html )
そのためか春の訪れが若干遅れており、4月の中旬でみぞれが降る始末。

天気がよいが、まだ蕾がほとんど

今年のアケボノツツジはいかようだったのでしょうか??
開花状況を昨年との比較してみます。

4月29日での花付きの違い(左)今年(右)昨年

5月3日の山頂 (上)今年(下)昨年

こう見ると、昨年はそれなりに花が咲いていたのだなと実感。
2008年の表年を見てしまうと、例年裏年に見えてしまうの良くないですね。
アケボノツツジも強風や乾燥に耐え頑張っているのだから・・・。
(2008年の篠山の様子http://chushikoku.env.go.jp/blog/2008/05/03/index.html)

今年は連休の真ん中はあまり天気に恵まれませんでした。
それでも雨の中、雨具を着込んでアケボノツツジを見に足を運ぶ方々が割といらっしゃいました。

5月3日あいにくの雨

登られている方々とお話した印象では、「今年初めて来た」という声が多かったことと、昔の登山道を使ってひたすら徒歩で登ってきたということでした。(大概の人は車で一番上の駐車場から1時間ほどかけて山頂を目指すコースです。)

約30年前までは、腰から胸の高さぐらいまでササがあったと聞いています。
今や山全体が下草の少ない状態。
登山道としては非常に歩きやすく、ササなどがないことに違和感を感じないも無理ありません。

様々な方々と話していて思うことは、やはり今山が置かれている状態を知らないということ。
ササが繁茂していた頃の写真を見せると立ち入り禁止のお願いも納得してご協力していただけるので、今後も何らかの形で繰り返し伝えていく必要があると感じました。