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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

今頃の寒霞渓

2011年05月09日
高松
前回の日記から約1ヵ月が経過。。。
ご無沙汰しています、高松ARです。。

GWもあっという間に終わりましたが、みなさんいかがお過ごしになりましたか?
そんなGW前に小豆島・寒霞渓に定点観測と現地調査に行ってきました。
(ホントはGW前にご紹介したかった・・・)

今年は天候がコロコロと変わり、気温もなかなか上がらなかったせいかヤマザクラの開花も例年より遅く始まりました。
そのヤマザクラの開花状況も目的ではありましたが、今年こそは!!という他のことが。
それは「ショウドシマレンギョウ」。
その名前にショウドシマが付いているように、小豆島固有種のレンギョウです。
花は少し緑がかった黄色で、ヤマトレンギョウよりも開花時期が遅く、花よりも先に若葉を出します。
よ~く見れば違いが分かるので、是非。
GW明けの今頃は満開かな。




・・・が、花はまだまだ蕾。。。
例年なら開花しているはずなのに~。GW終わりには満開になっているかな。
少し残念に思いながら表神懸遊歩道を進むと、そこには春らしく花が咲いていました。(中には奇妙なのもありますが。。)



キョロキョロしながら、いろんな植物を見つつ歩いていると、何やら獣臭が。
と、下向くと新鮮な糞があちらこちらに。
猿かな~と思いながら歩いていると、何やらガサガサ。。。


振り向くと、いたいた。

手にビニール袋を持っていたので、「ヤバい!」と思っていましたが、
逆に逃げられ。。・・・ごめん。

そして、ロープウェー乗り場まで下りてきて、裏神懸遊歩道へ。
秋には紅葉の美しい歩道ですが、春の若葉の季節のまたいい。


緑とこの奇岩の組み合わせもまた良しです。

寒霞渓山頂は612mあり、歩道の高低差は約317m。
勾配は少し急ですが、中は涼しく澄んだ空気が漂っており、気持ちいい場所です。観光客のほとんどは表神掛を歩くことが多いようですが、地元小豆島っ子に聞くと、裏神懸しか行ったことないそう。
そういえば、ちゃんと装備した人は裏を歩いている人が大半。
もし、まだ裏神懸を歩いた事のない方は行ってみてください。
木のトンネルの中、ぱぁーっと急に開けた眺めの良い場所など、
いろんな発見がありますよ。


最後にヒトリシズカ。
もっと葉が内に向いてるような気はしますが。。。