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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

ニホンザル出没!!

2011年05月02日
広島
宮島で見られる動物といえば、ニホンジカが有名ですが、
ニホンザルも生息しています。
土産屋にもシカにサルが乗った置物も多く見られ、
長く観光客の方にも親しまれてきました。
ですが、このサルたち、元々宮島に生息していたサルではなく、
1962年に(財)日本モンキーセンターと宮島ロープウェーを運行する会社が観光振興と研究のために小豆島から連れて来たのが最初です。
近年、増えすぎたサルが民家や農家の畑にも度々出没するようになりました。
サルたちに罪はないのですが、このままでは観光客や住民への被害も心配されるため、ロープウェーを運行する会社が捕獲を行い、全頭をモンキーセンターに移送することになりました。
昨年の冬には大型の捕獲用檻で捕獲された121匹のサルが
すでにモンキーセンターへ移送され、
獅子岩駅周辺ではサルを見かけることはほとんどなくなりました。

と、先週巡視のためロープウェーで獅子岩駅へ向かったところ、
いないはずのサルがいるではないですか!
その数8匹。


[必死にエサを拾って食べるサル(とシカ)]


[人慣れしている辺り、獅子岩駅周辺に居たサルのようです]

どうやら一斉捕獲時に群れから離れていたサルが戻ってきたようです。
姿を現しても捕獲するのが難しいサルたち。
島内にはハナレザルもまだいます。
観光客や住民の方に被害が出る前に
無事全頭引っ越しをしていただきたいものです。


[この時期のシカはというと・・一生懸命桜の花びらを食べていました。腹の足しになるのかなぁ]