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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

今年度も登山者カウンター設置しました

2011年04月04日
松江
つい先日まで冬の様な寒い日もあったのですが、松江は桜の花が開き始めました。
新年度がスタートしましたね。
それに間に合わせようと先日登山者カウンターを設置してきました。
これは以前日記にとりあげた事がありますが、国立公園を訪れる登山者数をセンサーでカウントする測定機です。
松江事務所では三瓶山の登山道2箇所に取り付けています。
冬季は雪の為に撤去していました。それを取り付けに行ってきたのです。


北側の姫逃池登山口にも設置しました
林の中には麓でもまだ雪が残っています
登られる方はお気を付けください

測定機はセンサーで人が通過したのを検知します。
検知には測定距離などに条件があり、設置する所と位置が限られます。
巻き尺で計りながら取り付け位置を決めます。

支柱を建てる為にスコップで地面を掘ろうとしたのですが、「カチーン」、石に当たって歯が立たちません。
カチン・カチンと石に当たりながらも掘っていくのですが、どうもコレは石ころでなく岩の様です。
その周りも石がゴロゴロ隠れていますからこれを掘り起こすのは大変です。
30分も掘っているのですが、さっぱり進みません。こんな調子じゃ仕事が終わらない…。
でも取り付ける位置は限られているし、どこを掘ろうが石ゴロゴロには変わりはない。
「この岩をどかせさえすれば・・・。」必死になって掘り起こそうとしたのですが、 ボキン!・・・スコップが折れてしまいました。
「ハァ~、どうしよう・・・。」心も折れてしまいそうになりました。


一面ススキの草原なのですが、土は黒々として肥えているように見えます
一見ほとんど土に見えるのですが、どうしてどうして、石ころの間に土があると言った感じの地面
泣かされました

しょうがないので探り棒と呼ばれる鉄の杭を地面に突き立て、金槌で打ち込む事だけで穴を掘る事にしました。
やはり何処に打ち込んでも石にはばまれます。
しかし何度目か打ち込んだ所で地面に入って行きました。
振り上げた金槌が杭の頭にジャストミートせず空振りします。それでも振り上げます。
ある程度打ち込んだら探り棒をグイグイゆすって全身で引き抜き、また打ち込む。それを繰り返します。
そうして深く穴を開ける事が出来ました。
そして今度は探り棒を抜いて支柱を打ち込みます。
今度はカケヤを使って打ち込みます。
打ち込んでいくとだんだん斜めになっていきます。それを抑えつつカケヤを振り上げ打ち込んでいきます。
こうしてやっと基礎の支柱が立ちました。
そしてその後機器のセッティングにも苦心しながら、なんとか完成。
おかげで翌日肩や腕が痛かったです。


苦労して建った私の力作(涙)
この写真ではわかりにくいですが、三瓶山はまだ白く見えました

そんなこんなで西側の西ノ原と北側の姫逃池の登山道に設置しました。
今年度も登山者カウンター並びに私共々どうぞよろしくお願いします。