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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

宍道湖の野鳥調査

2011年03月15日
松江
以前の日記でも話題に上げましたが、松江のアクティブレンジャーは渡り鳥が渡ってくる冬場、毎月上・中・下旬と宍道湖の野鳥数調査をおこなっています。
今回の調査の時は、春が来たのかと錯覚してしまうようなぽかぽか陽気となりました。
ですが先週は雪も薄ら積もるくらいに寒い日もありました。
まさに三寒四温と言う言葉がぴったりくるような季節です。


マガン達は冬の田んぼ、そして道路も占領しています

渡り鳥の鴨達は最盛期の頃から比べてだいぶ少なくなってきました。
一番多かった時期は観測数2万羽を超えましたが、今回は鴨たちにとっても“お散歩日和”にもかかわらず、2千羽を切っていました。

白鳥達は今回は草地で餌をついばんでいました。
まるで大陸の草原地帯にでもいるような光景でした。
彼らの穏やかな様子を見ていると、人間達が鳥インフルエンザで騒いでいるのも、東北での大災害もうそのように思えるのですが・・・。


前回調査時は、泥に頸を突っ込んで餌を探していました
白い白鳥が顔中泥だらけにしている姿はちょっとユーモラスです

わたしの故郷は東北です。
幸いにも故郷は人も物も被害は少ない様です。
それでも店に食料品が無い、石油が手に入りにくい、物が入ってこないと友人達は言っています。
ましてや被災地の避難所で生活されている方、必死の救援活動をされている方、どれほど大変な思いをされている事でしょう。
いまだガレキの下で救助を求めている人がいるかもしれません。
凍てつく寒さの中で食料も無く孤立している方がいるかもしれません。
何とか生き抜いてほしいと願うばかりです。
この大災害に対して私が出来る事は何があるのでしょう。
私一人ではちっぽけな事しか出来ません。
それでもほんのわずかな力でも日本にいる全ての人が協力し合えば、きっと大きな力になるでしょう。
是非ともこの困難に日本の皆で助け合って、立ち向かっていきたいものです。


飛び立つマガンの群れ