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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

鳴門公園 苗木を植樹しよう!

2011年03月09日
高松
寒さが舞い戻ってきた先週、自然公園財団鳴門支部主催の
ウバメガシの苗木植樹が行われました。

3年生の時に鳴門公園でドングリを拾い育て、6年生の卒業間近になった頃、再びここを訪れ、植樹するという今年度で12回目の行事。
みんな自分で育てた苗木を持って、いざ鳴門山へ!

ここで植木鉢から苗木を取りだす方法を教えてもらい、歩道脇のあらかじめ財団職員の方が穴を開けてくれた場所へ移動します。
教えてもらった通り、植木鉢から苗木を取りだそうとしますが、元気にすくすく育った苗木は根が植木鉢の下へも伸びており、なかなかの苦戦。


こうやって傷めないように取りだそう。

よーし、植えるぞ~

土をかぶせて、ある程度固めます。

植わった苗木はこのとおり。
元気に大きくなって、いっぱいドングリを実らせてね。

この後は、公園内の色んな植物や野鳥、昆虫の観察会。
この時期になると、鳴門はさまざまな渡り鳥がやってくる絶好のポイント。
3月上旬からはハイタカやノスリ、サシバの渡りが見られます。
この日はあいにくタカ類の渡りを見ることはできませんでしたが、通年見られるトビや冬鳥のユリカモメ、ウミネコは見ることができました。


こちらは歩道脇の植物の観察。

この後、植物観察しながら千畳敷を経由して駐車場へ戻り、みんなケガなく小学校へと帰って行きました。

朝から雪が吹雪く、3月とは思えない!寒さの中でしたが、みんな心折れることなくよく頑張りました!!
中には高所恐怖症の子がいたり、虫が苦手な子がいたりしましたが、児童同士お互いが協力しながら、無事終えることができましたね。
大人になってまた鳴門山を訪れてもらい、「コレ自分が植えた木だ!」って言ってもらえると、一層鳴門への愛着が湧くと思います。

マツクイムシや台風による被害で植生が失われ、林地の荒廃が進むのを防ぐためにも、その地域に合った木の植樹は大切です。
この大切さを知り、さらに間伐や竹林整備などの森林環境を学ぶことで、植樹の重要さを知ることができるのではないでしょうか。