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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

雪を知ろう!大山冬の観察会

2011年02月18日
米子
13日に大山で冬の観察会を行いました。
例年、スノーシューを使用し樹木の冬芽を見たり、動物の足跡などを探す自然観察会を行っているのですが、
今回は趣向を変えて雪と雪崩をテーマに雪の観察会を行いました。

誰も雪の上を踏んでない場所を探し、
断面が分かるように地面まで雪を掘っていきました。
約30分かけて、深さ2.5m、幅2m、奥行き1.5mの雪穴を掘りました。


◎掘った雪穴。2mは積もっているだろうな、とは話していましたが、実際に見るとやっぱり2mって凄い!

断面をよく見てみると、一度溶けて再び凍った雪と新しく積もった雪が
層になっている様子が分かりました。
また、雪の温度や密度が積雪の深さによってどう変化していくのかを調べたり、
表層雪崩が起こる危険度を把握するための、
層と層の接着の強さ調べる「弱層テスト」の方法を学びました。
その後、室内で雪崩のメカニズムのスライドショーを見ました。


◎雪の温度を計測中

いつもと違い、歩くタイプの観察会ではなかったので
「もう少しスノーシュー歩きたかった」との声も聞かれましたが
普段なかなか知ることの出来ない雪や雪崩について知ることができ、
みなさん喜んでいただけたようでした。

3月12日には奥大山鏡ヶ成で、大山で一番のブナの巨木を見に行く観察会があります。
夏の間はササに阻まれ、たどり着くことができない場所なので
是非この機会にみなさんご参加下さい☆
くわしくはこちら↓↓
http://chushikoku.env.go.jp/to_2010/0208a.html