中国四国地方のアイコン

中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

第8回環境学習「~海と人~ 竜串の自然再生 泥土除去作業見学」

2011年02月07日
土佐清水
竜串の自然再生も5年目になりました。
事業の1つである泥土除去工事も12月より泥土除去プラントが竜串港に設置され、約2ヶ月の間湾内の海底にたまった泥土を取り除きます。
2月4日(金)に三崎小学校5年の環境学習第8回目が行われ、今回の講師は大林組竜串事務所所長の佐藤さん。
春のような暖かさの中、作業船やプラント内見学の案内をしてくださいました。

まずは、資料を使って全体的な工事説明。大まかな流れをつかんだら、ヘルメットとライフジャケットを装着して船に乗り込みます。
大碆と弁天島付近にて泥土除去中の作業船へと向かいました。

船で海上作業現場へ

大碆の作業船に近づくとちょうど、作業ダイバーの交代の時でした。
ドライスーツに身を固め海の中へ行くのを見送ります。
先ほどまで作業していたダイバーに作業の質問や海中の様子などのお話を伺いました。


次は弁天島の作業地へ。
プラントまではパイプがのばせないため吸い取られた泥水はいったん「土運船」と呼ばれる船の処理施設に入ります。
そこで薬品処理され沈殿した泥土だけを処理プラントへ運び込みます。

弁天島付近で停泊する土運船

海中にいる作業中のダイバーを発見!

作業船の近くでは、海を覗く児童たちから「ダイバーが見えた!」という声もありました。

泥土除去プラント内の見学では、くみ上げられた泥水が処理され、海水・泥土・ゴミなどにわかれていく過程を見学しました。

泥土除去プラント内の見学

処理され海に戻される海水

処理後に残る泥(写真上)とその他「貝やサンゴの骨・ゴミなど」(写真下)

コップに入れた泥水に薬品を混ぜ、泥が固まりとなって沈殿していく実験を見て、プラント内で行われていることを教えていただきました。

「こんな自然再生があったら良いのではと思うものはありますか?」という質問を児童に聞いてみたところ…
ゴミを捨てないことやリサイクルはもちろんのこと、お魚型ロボットで泥を取るというアイデアもでてきました。
柔軟な発想の中で生まれる児童のアイデアは、今後の自然再生に何らかのヒントを与えてくれるものになるかもしれません。