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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

野鳥との接し方

2010年12月19日
米子
冬になるとラムサール登録湿地である中海にはたくさんの渡り鳥がやってきます。
米子自然環境事務所では、その渡りの時期に合わせて
野鳥の生息状況調査を行っています。
これは、近年問題になっている鳥インフルエンザに感染した鳥がいないかを監視することを主な目的として調査しています。

11月の終わりに、島根県で高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されました。
発生した箇所が中海の近くの養鶏場ということで、
米子自然環境事務所では中海での野鳥の監視を強化し、中海に近い宍道湖でも松江事務所が同様に野鳥の監視をしてきましたが
12月18日、米子市内で衰弱して死んだコハクチョウの幼鳥から鳥インフルエンザウイルスが検出されました。


◎中海を一周しながら野鳥の監視を行っています。


◎中海のマガモ

鳥インフルエンザウイルスは、
感染した鳥の羽や粉末状になった糞便を大量に吸い込むなどの
鳥との濃厚接触をしない限りヒトには感染しません。
日本では通常の生活において、前述のような鳥との濃厚接触はあまりないことから、鳥インフルエンザに感染する可能性は極めて低いと考えられます。
野鳥と接する際には、正しい情報に基づいた冷静な行動をお願いします。

◎野鳥との接し方◎
1.死亡した野鳥には素手で触らない。
2.野鳥などの野生動物の排泄物に触ったら、手洗い・うがいをする。
3.野鳥の糞が靴や車に付くと、鳥インフルエンザウイルスが他の地域に運ばれてしまうかもしれません。必要に応じて消毒を行い、野鳥に近づきすぎないようにしてください。

そして。。
もし同じ場所でたくさんの野鳥が死んでいたら、お近くの都道府県、市町村へ連絡してください!

ご協力よろしくお願いします。