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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

〔自然再生事業〕竜串湾泥土除去工事説明会

2010年12月14日
土佐清水
12月13日に、平成22年度竜串地区自然再生事業の竜串湾泥土除去工事の地元説明会を実施しました。
この日は久しぶりに雨が降り、乾燥気味だった空気が一気に潤った感じがしました。
そんな雨風の強い中での説明会となりましたが、地元の方約10名が参加してくださいました。

泥土除去工事説明会

竜串漁港脇に、また今年も泥土処理プラントが設置されます。
2001年の西南豪雨や様々な人間の活動により竜串湾に泥土が堆積するなど、衰退してしまったサンゴを回復するための事業のひとつです。
本日よりプラント設置が始まり、年明けより泥土除去処理運転を開始し、3月下旬に解体撤去が行われる予定です。

今回は2箇所で実施します。
昨年度に引き続いて「大碆東」と、今年度追加の「弁天島周辺」です。

事前に海中の調査を行い、まだ泥土が多く堆積し、除去する必要性の高い場所を選定します。

大碆東工区は、ダイバーによって吸い取られた泥土を海底配管を通し中継ポンプで運搬し泥土処理プラントにて泥土の処理をします。

泥土処理プラント(陸上工事)と大碆東周辺の海上工事位置

弁天島工区では、海底配管を設置することができません。
そこで、吸引した泥土を船上で水処理し濃縮処理されたものだけを土運搬船でプラントまで運びます。

弁天島周辺の海上工事位置

現段階で竜串湾内の堆積泥土の影響による濁度は、西南豪雨以前の透視度に戻っているというデータが出ています。
ある程度のサンゴが生育できる環境へと回復の見通しがたちつつある竜串湾ですが、いまだに泥土がたまっている場所もあるようです。

泥土処理の様子などもまたお知らせしていきますので、多くの方に関心をもっていただければと思います。