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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

瀬戸内海に生息するニホンアワサンゴ 

2010年11月29日
広島
前回のAR日記で海域公園のご紹介をしましたが、
藻場の他にも指定へ向けて調査を行う計画のある場所があります。
山口県周防大島沖合にある「ニホンアワサンゴの群生地」です。

新聞等では1年以上前から
「ニホンアワサンゴが確認された」
「日本最大級ではないか」
といった記事を見かけることがありましたが、
実際には地元ダイバーによって10年近く前から確認されていたとか。
ニホンアワサンゴは国内では鹿児島県から千葉県に渡って広く分布していますが、
主に暖かい黒潮海流が通る太平洋側に生育しているようです。
なぜ瀬戸内海に?
それも国内最大級といわれる群生地があるのか?
今は解らないことだらけですが、
地元漁協の方によると、
群生地周辺の海域は漁場としても豊かな場所だそうです。


今月11日には周防大島町から海域公園指定に向けて調査、検討するよう要望書が提出され、
環境省では来年度ニホンアワサンゴ群生地を中心とする周辺海域の調査を行うことを検討しています。

[椎木周防大島町長(右)より要望書を受け取る藤岡広島事務所長(左)]

当日は陸上からの現地確認も行いましたが、
陸域からは他の場所とは違った場所のようには見えません。
海の中では目に見えないすばらしい世界が広がっているんですね!

[現地確認の様子 海の中にはニホンアワサンゴが!]