中国四国地方のアイコン

中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

海域調査、そしてイノシシ!?

2010年11月11日
広島
海域公園というのをご存じでしょうか?

従来は優れた海中景観を保護する「海中公園地区」という制度があり、
熱帯魚やサンゴ礁などが保護されていました。
中四国地方でいうと、
島根県の隠岐の島や高知県の竜串などがこれにあたります。

「海域公園地区」と何が違うのか?というと、
今まで海中に限られていた対象が
潮の干満によって干出する岩礁や干潟、藻場などが指定の対象になるよう
法律が改正されました!
AR日記でも観察会の様子などをご報告しましたが、
干潟や藻場、磯には多様な生き物が生息しています。
海の浄化作用のある干潟や産卵や幼魚の隠れ家となる藻場なしに
豊かな海を保持していくことはできません。
というわけで、
干潟や藻場が広がる瀬戸内海でも
新たな海域公園を指定するべく、現在調査を行っています。



先日は大崎上島周辺の藻場(アマモなどの海草類)調査を行いました。
埋め立てや開発によって藻場面積は年々減少していますが、
島々が連なる大崎上島北部では広大な藻場が残っています。

[陸上から見てもわかるほど一面の藻場!]


と、生野島横で碇泊していると、
何かが泳いでいるのを発見!!
もしやスナメリか!?と思いきや、



なんと泳いでいたのはイノシシ・・・っ!!

生野島から百島に向かって泳いでいました。
何を思って泳ぐのか?
対岸が見えているのか?
何キロ泳げるのか?わかりませんが、
溺死したイノシシが打ち上げられいていたという話も聞きますし、
きっと命がけの遠泳なのでしょう。

笑ってしまってごめんなさい。