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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

大山頂上保全作業がありました

2010年10月20日
米子
前回の日記で、9月後半には大山の頂上保護活動が立て続けにあったと書きましたが
今回は「大山頂上避難小屋トイレの汚泥キャリーダウン」の数日後に行われた
大山頂上保全作業についてご紹介しようと思います。

この日、朝早く大山寺の博労座には、大山の頂上保全作業をするために
大山頂上を保護する会の構成員をはじめ、関係機関、公募のボランティアの方々70名が集まりました。

山頂では、三角点付近の外来種除去と植生復元のためのコモ伏せ作業、
山頂碑の裏の植栽作業、これまで頂上保全作業で使用してきた土嚢袋の処理などを班に分かれて行いました。


◎ヤマヤナギ植栽中


◎三角点付近のこも伏せ作業。
大山山頂の厳しい環境下で、飛んできた種が発芽・定着し易いようにコモ伏せを行います。


◎山頂小屋付近の外来種を除去してます。

大山で一番よく目にする外来種はオオバコです。
オオバコは日本というくくりで見ると在来種なのですが、
もともとは大山にはなかった植物なので、大山にとっては外来種といえます。
平地でよく目にするオオバコなどは、
登山者の靴などに種をつけて大山山頂まで運ばれています。

「外来種」と聞くと海外から運ばれてきた動植物を思い浮かべますが
たとえ「日本にとっては在来種」でも
その地域の生態系にもともといるはずのないものは「外来種」なんですね。
初めて頂上保全作業に参加したときに、
「え、オオバコって外来種だったの??」となったのですが
この説明を聞いて納得でした。


◎この日の大山。いまは紅葉が進んでます。


◎タンナトリカブト(ダイセントリカブト)の花がかろうじて残っていました。