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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

何モミジ?

2010年10月19日
広島
残暑も終わり、
野外活動のベストシーズンがやってきました!
宮島にもここぞとばかりに観光客が押し寄せています。

そんな中、宮島パークボランティア(以下PV)では、
年に一度行っている樹木名板の確認・保全作業を行いました。
要害山~うぐいす歩道~もみじ谷コースと
大元公園~アケビ歩道~もみじ谷コースに分かれて出発。
昨年同様、植物と樹木名板の位置確認や、
拭き掃除に取付部分のメンテナンスなどを行いました。

[作業風景]

ですが、今年の猛暑のせいでしょうか、
枯れかけているものや
既に落葉している樹木もちらほら見られました。

[各地で紅葉を前に落葉しているようです]


私が同行した大元コースでは、
樹木名板の紛失などはありませんでしたが、
モミジの同定確認が必要なものがいくつかありました。
私はイロハモミジよりオオモミジの方が大きめくらいしか認識がなかったのですが、
PVの方に違いを聞くと食い込みの深さや、鋸歯の大きさ、種の付き方などが違うとか。

[イロハモミジ]
切れ込みが深く、葉の大きさに比べて鋸歯が大きく不揃い


[オオモミジ]
切れ込みが浅く、鋸歯が小さく揃っている
※鋸歯=葉の縁にあるギザギザの切れ込み

中には切れ込みは深いのに鋸歯が小さいという難解なものもありました。
そうなると素人目には難しいですが、
識別方法を知ると思わず葉っぱを凝視してしまいます。


もうすぐ紅葉シーズン!
これは何モミジ?なんてことを気にとめながら歩くと、
一味違った紅葉狩りを楽しめるかもしれません。



[初めて見つけたサカキカズラの実!なんて芸術的な形!]
もうじきこの中からタンポポのような綿毛が飛んでいきます。