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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

三瓶山地区 子どもパークレンジャー!

2010年10月07日
松江
あの暑い夏からすっかり秋となりましたが寒暖の差が激しいです。
体調など崩していませんか。
そう言う私はせっかくの休日を体調を崩して過ごしました。

さて「子どもパークレンジャー」という体験学習活動を環境省ではおこなっています。
これは子どもたちに野外などでの活動を通して、自然の大切さを感じてもらうための自然体験活動です。
ここ松江事務所では10年を超える歴史があり、国立公園の三瓶山で例年宿泊しておこなっています。
三瓶自然館の職員、自然館のインタープリター、米子の自然環境事務所のメンバーと協力して子どもたちを支えます。

近年は年2回おこなっていますが、今回はその1回目。
今回は三瓶山の秋の草花とそれに来る虫たちを調査します。
子ども達にとってはクラスや学校の垣根を超え、小中学生をもまたぎ、いつもとは違った活動の機会にもなります。
全てが新鮮な学びの場になるでしょう。



新しい友達と班ごと昼ご飯を食べたら、
さあいよいよ草原に出かけて秋の草花の調査開始です。
一見すると花など見当たらなさそうなのですが、よーく探してみると、ありました。
さあ、いくつ見つけられるかな?
私も草花の名前はあまり知りません。
子ども達と一緒に図鑑で調べたり、自然の好きな人生の先輩方に教えていただきます。
国立公園の指定植物、マツムシ草・ウメバチ草なども咲いていましたよ。


子どもたちは文字通りの「道草」をすることが少なくなってきているのでは  ススキが子どもたちを包みます

夜は三瓶自然館で天体観測です。
ここは大きな屋根がスライドする仕掛けで私もビックリ。
しかし夜は厚い雲に覆われ、闇だけが三瓶山を支配していました。
でもその代わりと言っては嬉しい、プラネタリュウムで秋の星を見る事が出来、スッタッフの方々も心休まるひと時を過ごしました。
この夜子どもたちはなかなか眠らないで、交流を深めていたようです。


「変になっちゃった~!」けど、それもまたおもしろい

さて2日目は草花に来る虫たちを調べる事になっていたのですが・・・昨日とは打って変わっての雨降り。
「虫なんかいないよ」と言う子もいたのですが、それでも調べてみなければわからないと、少しの間観察に出かける事にしました。
するとどうでしょう。予想に反してこんな雨降りでも花に来る昆虫を発見!
やっぱり、何事も実際に調べてみないと分かりませんね。


班の皆で協力してまとめの資料を作ります

午後には皆で採ってきたすすきでフクロウ作です。
皆さんもどこかで一度は見たことありますよね。
同じ作り方のはずなのに、いろんな表情のフクロウができました。
うまく出来なかった子も、家に帰って沢山作ってもらいたいものです。
子どもパークレンジャーを子どもたちは楽しんでくれたようで良かったです。
この体験が自然を愛する気持ちを育む一歩になってくれればと願います。
スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。


「ちょっと恥ずかしいけど なんだか楽しい」


*第2回 三瓶山地区子どもパークレンジャー大募集!*

開催日は12月11日(土)~12日(日)
小学4年生~中学3年生のみんな。楽しく自然の面白さを学ぼう!
お問い合わせは、島根県立三瓶自然館「サヒメル」まで。
TEL 0854-86-0500
ふるって応募くださ~い。


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