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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

日本のいのち、つないでいこう! COP10まで10日前

2010年10月08日
米子
大山の秋の花“マツムシソウ”
【マツムシソウ目 マツムシソウ科 マツムシソウ属】

この時期、大山にたくさん咲いているかわいらしい薄紫の花があります。
大山周辺では特に桝水原と鏡ヶ成で見ることができます。
マツムシソウは山野の草原に生える2年草です。
名前の由来はマツムシの鳴く頃に咲くので『マツムシソウ』になった、というのが一般的です。
花の形を見てみると、キク科の花のように小さな花がたくさん集まって咲いています。


◎マツムシソウ:つぼみ状態。プツプツしたのはすべてつぼみです。

◎外側のつぼみから咲いていきます。

◎満開状態。外側についている花が大きく、特徴的です。

このマツムシソウ、かつて桝水原が牧草地として利用されていた頃には
多くの群落があったそうです。
しかし、戦後になり牧草地利用がされなくなると
それまで採草によって維持されてきた生態系が変わり、
さらには心ない人たちによる盗掘が絶えず数が激減してしまいました。
そのため、マツムシソウがたくさん咲いていたかつての風景に戻そうと
桝水原では毎年、地元の学校、自治会によるマツムシソウの植栽活動が行われています。


◎地元の高校生による今年の植栽作業の様子(10月8日)。雨の中みなさん丁寧に作業していました。

草原から森林へと環境や生態系が変化していくことはある意味自然の流れです。
でも、やはり昔から草原に親しんできた、そしてその風景を知っている人たちにとっては
草原の生態系こそが未来に残していきたい環境です。
森林には森林の生物多様性が、草原には草原の生物多様性が形成されています。
いろいろな環境、生態系が維持されることによってさまざまな生物多様性も維持されていくんですね。

生物多様性ホームページ 
http://www.biodic.go.jp/biodiversity/
COP10日本政府公式ウェブサイト
http://www.cop10.go.jp/
COP10支援実行委員会公式ウェブサイト
http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/