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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

自然観察会「探そう!作ろう!磯の生き物水族館」開催

2010年08月26日
広島
8月22日に環境省広島事務所主催行事として、
親子を対象とした瀬戸内海国立公園自然観察会
「探そう!作ろう!磯の生き物水族館」を開催しました。

場所は市内近郊の陸島元宇品です。
あまり知られていませんが、
60年前宮島と同時に瀬戸内海国立公園に指定されました。
ほとんどが埋立地となっている広島湾で
自然海岸が残されている数少ない場所の1つです。
山はもちろん、海にもたくさんの生き物がいます!
今回は磯の観察会を実施しました。
まずは干潮前の1時間、
水槽に生き物を採集していきました。


イソガニにタテジマイソギンチャク、イボニシなどが見つかりました。
「ヒザラガイは岩の凹凸に曲がってくっついていて面白い!」という子も。
自分では気づかない視点でこちらもなるほど!

ひろしま生きた自然博物館会員の畑先生より
見つけた生き物の生態について解説していただきました。
みんなが食卓で食べるアサリ、
実は私たちと同じように頭とお尻があるって知っていましたか?

[畑先生による解説風景]

磯の生き物を観察したところで、次は彼らのエサについて。
磯に棲む生き物の多くは動物プランクトンを食べて暮らしています。
なかなか普段見ることができないプランクトンをすくい網ですくい、
ファーブル(顕微鏡)を使って観察しました。

[ちゃんと見られたかな?]

最後は海に生きる生き物の多様性について、
コップを山積みにして解説しました。

[海の生物多様性について]

カニや貝など磯の生き物が動物プランクトンを食べ、
小魚やイカなどが磯の生き物を食べ、
さらに大きな魚や鳥が小魚などを食べます。
そして、その魚や貝などを食べているのが私たち人間です。
一番下に位置するプランクトンのコップを取ったら、
コップがガラガラ~

プランクトンがいなくなったら、どうなるか?
子どもたちにちゃんと伝わったでしょうか。


◆注意◆
まだまだ磯での観察が楽しめる季節!
ですが、岩場は付着したカキなどで切れやすくなっています。
磯の観察は長ズボンや長靴を履いて行うようにしましょう!



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日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで53日前】
生物多様性ホームページ http://www.biodic.go.jp/biodiversity/
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