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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

湿地植物 花の季節 その2

2010年08月25日
松山
連日の猛暑、松山事務所でのもっぱらの関心事は
いつこの暑さが落ち着くのか、という話題ばかりです。

さて、8月19日に定点観測調査を行っている今治市の蛇池湿地に行きました。

7月に見られたモウセンゴケやネジバナの花は終わり、替わって、
サギソウを始めたくさんの花が咲いていました。
(7月の様子↓↓
http://chushikoku.env.go.jp/blog/2010/07/667.html


サギソウ(ラン科)

ゴマクサ(ゴマノハグサ科)

ミミカキグサの仲間(タヌキモ科)

コマツカサススキ(カヤツリグサ科)

ジュズダマ(イネ科)




蛇池湿地は、50aほどの小さな湿地ですが、自生する植物は約86種類、
そして今回見られたサギソウやゴマクサ、コマツカサススキをはじめ、
愛媛県の絶滅危惧種に指定されているものも多数存在します。
しかしこの湿地は一部が乾燥・草地化したり、外来種の移入するなど
周囲の環境変化や人為的影響により湿地環境が急速に変化しており、
地元自治体や学識経験者などにより、保全のための環境調査などが
行われています。


人の暮らす環境にほど近い場所で、多様な環境とそこにすむ生き物たちを
残していくために、何をしていくべきなのか。
湿地の小さな植物たちを見ると、考えさせられます。


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