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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

竹和紙でうちわを作ろう!

2010年08月04日
広島
8月2日、大久野島ビジターセンター(以下VC)では、
環境に優しく、少しでも涼しく過ごそうということで
「竹和紙でうちわを作ろう!」を企画しました。

五色台VCでは割り箸をリサイクルして和紙を作っていましたが、
大久野島VCでは竹を使った和紙でうちわを作りました。  


[環境省より「竹の性質と環境問題について」]

なぜ、“竹”和紙なのか?

貴重な利用資源として、私たちの生活と密接な関わりを持っていた竹ですが、
実は現在大きな環境問題となっています。

国産タケノコは安価な中国産タケノコに、
竹製の割り箸やつまようじは中国産木材に、
子どもたちの遊び道具であった竹トンボや竹馬はゲームに、
竹篭や竹ぼうき、物干し竿などもプラスチック製品に移り変わり、
その結果、使われなくなった竹が各地で大繁殖しています。
一度竹林になると他の樹木が生えず、
また浅い地下茎であることから土砂災害の危険も高くなってしまいます。
対策として国産タケノコを選ぶことや竹林の手入れを行うことがありますが、
まずは竹に親しみ、竹製品を使うことが大切!

という訳で100%竹製うちわの製作に取り掛かりました。

最初に竹パルプを木枠内でまんべんなく混ぜ、
水平に木枠を持ち上げます。

 
次に掃除機を改良した吸引器で和紙の水を吸引。
そして、プレス機で圧縮すればあっという間に竹和紙のできあがりです。
また、今回は大久野島の植物も知ってもらおうと
好きな植物を取ってきて竹和紙にスタンプ!
それを竹の骨組に貼り付けていきます。
最後に縁紙を貼って、竹和紙うちわの完成です!


[上:葉っぱスタンプ!就業体験に来ていた忠海高校生にも指導していただきました]
[下:一番難易度の難しい縁紙貼り 上手にできたかな?]

暑い一日だったので、
早速うちわが役立ったのではないでしょうか。

今後も竹和紙を使ったうちわ作りは随時行っていく予定です。
大久野島VC(0846-26-0100)にご予約の上、是非起こしください☆


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