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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

ラムサール湿地・中海子どもパークレンジャー☆

2010年08月02日
米子
7月の22日~24日の3日間、ラムサール湿地・中海子どもパークレンジャー(以下中海JPR )を実施しました。
子どもパークレンジャーは国立公園の自然保護官(パークレンジャー)の活動を子どもたちが体験しながら自然にふれあい、自然保護や環境保全の大切さを学ぶ活動です。
中海は国立公園の区域には入っていませんが、ラムサール登録湿地ということもあり、昨年からJPRを行っています。

さて、今回の中海JPR、どんな内容だったかというと
自分で生きものを採取、スケッチしてオリジナルの生きもの図鑑を作ろう!というものでした。
3日間それぞれにテーマがあり、1日目は陸上昆虫、2日目は水生生物、そして最終日の3日目は野鳥でした。
連日真夏日を観測する中、熱中症、熱射病に気をつけつつ
それぞれ、虫取り網、タモ網、フィールドスコープと
道具を変え、生き物を採取したり観察を行いました。


◎採取中!

採取した生きものをじっくりと観察し、1匹1匹図鑑を描き込んでいきます。
わからない生きものは自分で図鑑を調べたり、スタッフに聞いたりと
毎日1時間少々の採取時間でしたが、
驚くほどたくさんの種類の生きものを集めることができました!


◎力作!スジエビのページです

最終日には保護官より生物多様性の話しがありました。
ちょっと難しい内容だったかもしれませんが
実際にこの3日間で体験した、たくさんの生きものとのふれあいから何かを感じ取ってくれたのではないかと思います。


◎生物多様性、環境変化の説明。
保護官の持っている円盤が中海・宍道湖の環境のバランスを表しています。
微妙なバランスで生きものを育む環境は成り立っているんですね。

現在、参加者のお子さんから保護者の方々に感想などを聞き取りしてもらったアンケートが徐々に返ってきています。
その中に、
「レンジャーさんやスタッフの人たちが優しいのは、
鳥や魚、自然を保護する心には優しい心が必要だから、
私たちにも優しいんだね、と娘が言っていました。」
という嬉しいコメントがありました。

参加者のみなさん、保護者のみなさん、そしてスタッフにとっても
この夏初めの楽しい思い出になったのではないでしょうか?
みなさん、どうもありがとうございました!

日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで77日前】
生物多様性ホームページ 
http://www.biodic.go.jp/biodiversity/
COP10支援実行委員会公式ウェブサイト
http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/