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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

絶滅危惧種“川ガキ”

2010年07月26日
土佐清水
土佐清水の下川口地区には宗呂川という川が流れています。
昔は良く見た川で遊ぶ子どもたち(川ガキ)、今日では見ることもめずらしくなってきたようです。
川での遊び方はいろいろ。
昔同様に魚やエビとりはもちろんのこと、カヌーやシュノーケリングなどもあります。
とはいえ、道具を持っていなかったり、やり方を知らなければなかなか体験できないもの。

「今や“川ガキ”は絶滅に向かっているのでは・・・?」とその地域の大人たちは危惧しています。
そこで「今の子どもたちに川で遊ぶ機会を増やし、川ガキを育てていこう!」と地域の皆さんは活動を続けています。


宗呂川での生きもの探し


今回は、「川に遊び、川に学ぶ」ということでカヌーや川の生きもの観察会。
当所が担当したのは川の生きもの観察。
参加者は下川口小学校の児童37名とその保護者たち。
宗呂川の可動堰の上下でカヌー班と川の生きもの観察班の2班に分かれて交代で活動しました。

左:植物の根元を親子でガサガサ
右:可動堰脇の魚道で魚探し

植物の根元付近をガサガサしたり、可動堰脇の魚道に潜ったりと、川のあちこちで生きものを探していきました。
ツガニやテナガエビなどの甲殻類やボウズハゼやヨシノボリなど魚類、ヤゴやカエルなどを見つけていました。
それぞれの場所にいる生きものを観察してまとめ。

各々に採取した生きものをみんなで見ていきました

約20名で見つけとったテナガエビは、その夕方からの夕涼み会の食材になったとかならなかったとか・・・。

かんかん照りの太陽の下、川に入っての生きもの探しは楽しい。
すでに小麦色の肌の子どもたちを見て、この夏休みにもっともっと海や川で遊んで真っ黒になっていくんだろうなぁと思う微笑ましい川遊びでした。



「日本のいのち、つないでいこう!COP10まで84日前」
COP10実行委員会のHP http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/
生物多様性ホームページ http://www.biodic.go.jp/biodiversity/