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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

3月13日行事・ビーチクリーンの結果報告

2010年03月30日
松山
3月13日(土)に実施した行事「ビーチクリーンと海辺のいきもの観察」
http://chushikoku.env.go.jp/blog/2010/03/16/index.html
の報告です。

今回のビーチクリーンでは、「JEAN/クリーンアップ全国事務局」
(ホームページhttp://jean.jp/index.html)が作成している
海岸のごみ調査のデータカードを利用し、30分間で拾ったごみの個数を
項目ごとに記入してもらいました。

データカードの項目は大きく
①破片/かけら類、
②陸(日常生活・産業・医療/衛生など)、
③海・河川・湖沼(水産・釣り・海上投棄など)

に分けられ、上記3つの大項目の中に、

①プラスチック片、ガラス片… 
②タバコ吸殻、飲料用プラボトル、おもちゃ… 
③ルアー、カキ養殖パイプ、漁網… 
などと細かな項目ごとに数えるようになっています。

さて、この海岸で拾ったごみの正体たちは…。




まず、全員で拾った全てのごみの合計は576個。
そのうち3つの大項目ごとの割合は下の円グラフ「区分別割合」の通りでした。



また、今回拾った漂着ごみのワースト10を見てみると…
1位 カキ養殖用パイプ
2位 ガラスや陶器の破片
3位 食品の包装・容器

この上位3つが拾ったごみの50%、またワースト10が全体の74%を占めていました。
(この結果は、拾った個数で計算しており、大きさや重さは勘案していません。)
しかし、なんともたくさんのごみがあるんだなぁと思い知らされます。

場所や季節によって、また年によって漂着するごみは
変化していくものかもしれませんが、
愛媛の海岸で、現在よく見られるごみの一つにカキ用養殖パイプがあります。
カキ養殖が盛んなお向かいの広島から流れてくるようですが、
広島では、こうして流れ着いたパイプを回収する活動も行っているそうです。
同じように、愛媛から出たごみも、どこか違うところに流れ着き、
問題になっているかもしれません。


海はどこまでもつながっている…

どこから、なぜごみが海にやってきたのか。
それを1人1人が考え、何かの行動をしていくことで、
海岸のごみは減っていくかもしれません。
いろいろな命を育む美しい海をみんなで大事にしていきたいですね。



※ゴミの中には、釣り針やとがったガラス片、中身不明の液体など、
危険なものが落ちていることがあります。拾う際は充分注意してください。