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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

大山冬の自然観察会を実施しました!

2010年03月10日
米子
前回の日記で大山冬の自然観察会の下見の様子を書きましたが
今回は3月7日に実施した観察会の様子をご紹介したいと思います!

この日の大山は積雪15cm程度。
例年この時期には積雪が1m以上あることを考えると
やはり今冬はかなりの暖冬といえます。
しかし、実は観察会前日には大山の積雪量は0cm。
当日積もっていた雪はその日の未明から降り始めたもので、
雪のない観察会を覚悟していたスタッフにとっては、15cmであっても恵みの雪となりました。

開催の挨拶を大山情報館で行ったあと、
さっそく外に出てみると予想以上の強風!
横殴りの雪にあいながら林内にはいると、木々に遮られ風も止み、
当日積もった雪だったので、動物の足跡もよく見えました。
風が強かったため、残念ながら野鳥はあまり見ることが出来ませんでしたが
木から木に移動する野鳥の姿も確認することができました!
寂静山山頂では天候の関係で大山北壁を望むことはできなかったのですが
大山で一番早く開花するマルバマンサクの花や、
体長2mm程度しかない雪虫などを見ることが出来ました。


◎いろいろな樹木の実の説明

◎あまり野鳥を見ることが出来なかったため解説板を使って大山の野鳥を説明

◎マルバマンサクの花。雪にさらされて心なしか寒そうです

今回の参加者のみなさんは、初めて冬の観察会に参加されて方が多かったのですが、
感想を聞いてみるとみなさん「楽しかった!是非また参加したい」と言ってくださりとても嬉しかったです。

米子自然環境事務所では3月14日にも奥大山鏡ヶ成で冬の自然観察会を企画しており、今度は大山で一番大きなブナを見に行く予定です。
このブナの巨木は夏の間は背丈を超えるササに阻まれ近づくことができず、ササが雪で覆われる冬の間だけ行くことができます。
みなさんこの機会に是非参加してみてください☆