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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

“ひだまり”の植物観察

2010年02月17日
土佐清水
土佐清水市民図書館の中庭に、親子ふれあいコーナーとして「ひだまりハウス」が2月7日にオープンしました。
その記念イベントの1つとして、2月16日に幼児から小学生とその保護者を対象とした「絵本のおはなしと庭の植物観察」が開催されました。
「絵本のおはなし」は下川口の日比野さんが担当し、「庭の植物観察」は私が担当です。

ひだまりハウスオープンイベント

はじめに日比野さんのお話と絵本の読み聞かせをしました。
「春を待って・・・」というテーマをつけ、それに添うような内容の本を5冊ほど読んでくださいました。
その後、日比野さんからバトンタッチされ、「ふゆめがっしょうだん」や「校庭の雑草」という絵本を使って、冬の植物の様子として、ロゼットや冬芽などを紹介しました。

写真上:日比野さんのお話と読み聞かせ
写真下:絵本で冬芽やロゼット紹介

絵本でイメージをつけたら、冬の植物はどうなっているか早速、中庭へ。
前日の雨で中庭や公園が全体的にしっとりしていましたが、なんとか無事天気は回復し、ひだまりハウスの名にふさわしいポカポカするような日射しを注いでくれました。
足下には春を待ちわびているロゼット植物があり、ピッタリと地面に張りついているモノ、すでに茎を伸ばしているモノなど様々な姿を観察しました。
また、絵本で見た笑い顔や悲しい顔、おかしな顔をしているように見える冬芽や樹皮の模様、葉っぱの虫食いも探し出し見ていきました。


中庭の植物観察(冬芽と葉痕のおもしろい顔探し中)

探し出しては「○○の顔に見える!」といって見せてくれる子どもの発想力は豊かです。
一緒に見ていくうちに、いろんなモノに顔が描かれているんじゃないかと思えてくるほどでした。

植物観察というと全体的に難しい雰囲気がありますが、植物の名前を伝えるだけが植物観察ではないはずです。
普段より身近な庭木や足下の草花をクローズアップして見たときに「きれい!」「変な顔に見える!」などをきっかけに、そこから少しずつ自分なりの視点で楽しんでいけばよいのではないでしょうか。